西川右近
命は夢で… – 西川右近
時よ お前は薄情な奴
いつもすべてを置いて行く
お前が去ったその後は
思い出だけが残されて
影の様についてくる
決して戻れることはない
水が海から山へは帰れぬように
時はどこにも帰れない
命よ お前は不思議な奴
いつも人を迷わせて行く
お前が去ったその後は
悲しみだけがひろがって
恐れの様にからみつき
決して離れることはない
星が空からいつしか消え去るように
命もどこかに消えて行く
人が覚えていてくれて
心に残してくれたなら
雲をおいかけ話しをするように
命は夢で生きるだろう
命は夢で生きるだろう