薬師丸ひろ子

  • Love Letter – 薬師丸ひろ子

    届いた手紙の日付はふたりだけで過ごしたあの暑い夏の日で指がとまって 耳をすました波音はもう無いのに 窓辺にみつけた優しいひだまりあの日も わたしは 待ってた幼いままで描いた恋の絵は色もつかないで まぼろしになったね 時をこえて生きてきたのあなたの声を忘れて お願い愛しさをとめて思い出してしまうの悲しいほどきれいに指でなぞった 懐かしい文字ほほえみがまだ揺れてる 誰かを愛して傷つくことにも少しは わ…

  • きみとわたしのうた (featuring LIBERA) – 薬師丸ひろ子

    きみと手を つなげたら遠い国だけど とどくかなきみの眼に 光るものとめられること できたらなぁ 生きるには かなしいこともときには泣くのだって悪くはないけど必要のない涙ならがまんしなくて いいんだからね 知らないひとを 知るのがうたひとりひとりに大事なうたがあって未来に恋を どうか してねここから祈ってる もし君が 自分には生きる意味なんて あるのかともし君が 自分にはそんな価値なんて ないのだと…

  • 水色星座 – 薬師丸ひろ子

    ぼくたちはきらきらと砕けてお別れです冬の中、雪ときみとぼくで白い星座嘘もつけない雪と手を繋ぎさよならきらきらと 全て誰かの恋だった冬が溶けてくいつも光は忘れてくためにあるから 土星の輪、きらきらと砕けて、ぼくの指輪ひとりきり、なれなくて、砕けて、海の光永遠も今、夕陽から届き過去だけ遠い国 雪はどれもが忘れてしまった永遠きみはぼくらを見失うためにいるから 水色の星、ぼくらの星座の心臓、一つだけ 愛が…

  • はるか – 薬師丸ひろ子

    どこへ向かうのかも知らずに帆をあげた孤独な朝焼けを人は覚えている 生まれたところへと帰るような旅で気づいた星空に輝いた北極星(ポラリス) 凍てつく風に 荒れる高波何度も迷い 渇れた涙だけどそのたび 顔をあげれば時は耐えず 夢をくれた 心ははるかに続くあまねく未来を信じれば私がいまいることをこれでいいと抱きしめながら やすらぐ岸辺には綺麗な花も咲くそれでもまだ沖へ憧れを見たがる 出逢いと別れ ただ繰…

  • 愛することにもし疲れても – 薬師丸ひろ子

    これで最後なのにどうして“またいつか” あなたは微笑むのまるで私の決心が揺らぐこと分かってるような顔で 思い出を都合よくいい場面だけ繋ぎながら弱さがまた勝手に離れたくないと騒ぐ前に 愛することにもし疲れても恋することはあきらめないであなたはきっと私よりも似合う人がいるはずだから いつもあなたのこと全部知りたいと そう願っていたくせにいまは何か言いたそうなその理由を聞く勇気もないの 憧れを現実で塗り…

  • 素敵をあつめて – 薬師丸ひろ子

    降り続いた 雨が嘘の様に街中の空気も 洗われて 煌めく 窓辺で 朝陽と 風が今日 着る服を 教えている ああ 何気ない幸せ 探しながら 行こうああ 新しい気づきを 集めながら誰かの 良いところをこっそりと 盗んで暮らしたい 部屋の隅 デジタルの時計が偶然 誕生日と同じ数字を 並べて なぜだか たったそれだけで良いこと ありそうな 気がして ああ 何気ないよろこび 探しながら 行こうああ 小さな奇跡…

  • 時の道標(みちしるべ) – 薬師丸ひろ子

    どこまでも透きとおる 青い空に白い雲がポッカリと 揺蕩っている悩みなど無いように笑ってみるまとう風優しくて 涙が出る あの雲に ココロを 映して見るけど今の私に アナタは微笑むダイジョウブ 昨日の自分を愛して灯ってた 夢を思い出してダイジョウブ それは道標(みちしるべ) めぐる時の流れに ひとも夢も確かなことはいつも そうこころの中に in my memory いつかの幼い私はその手の中に 握りし…

  • Come Back To Me ~永遠の横顔 – 薬師丸ひろ子

    いつかまた来よう とわらった岬に溶けてゆく 太陽 まだよ 月が昇るあいだここにいると 困らせたのはああ 遠い夏 無邪気なふりをして尋ねたふたりのこれからの行方を けれど きっとあのときには知らず知らず始まってたのねああ 悲しい映画の予告編 眩しすぎて 顔しかめた伝えようのない せつなさのかわりに 時が過ぎ 離れても思いは消えない いつかまたどこかで会ってもふたりは気づかずにすれ違う それでもなお続…

  • 幸福の岸へ – 薬師丸ひろ子

    月の夜 窓叩くツバメFMは 点(つ)けたままに去ろう気まぐれの旅に見えて小舟は 海へ滑りだすあなたから 電話も途絶えた乗り継ぎの 駅の名も知らず家を出た 私はもういない生きてゆく痛みよりも耳に残る声がつらいその国へ 電話は鳴らない幸福の岸 あなたに逢いにオールを漕げば重い 真珠の海をうらむロープで切れた 指の傷さえあなたへ近ずくならあいらしくも見え いとおしい 一錠の 薬に似ている一葉の 色褪せた…

  • 麦わら帽子のアン – 薬師丸ひろ子

    葡萄畑を微風(そよかぜ)が秋のペンキで塗りかえるぼくは草の葉を噛みながら君が来るのを待っていた 麦わら帽子のアン麦わら帽子のアン今日は天使の顔をしてるの?不機嫌だったら しげみにかくれ優しかったら声をかけるよ麦わら帽子のアン 赤毛が風になびくたび炎のように燃えたつよ気の強い眼に射られたらぼくは一歩も動けない 麦わら帽子のアン麦わら帽子のアンほら心臓がドキドキしてるズボンのポッケで握りしめてる薄い手…

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