平日の朝 珍しく座れた
電車のガラスまどに
映る自分の顔
1人で目覚めた 朝の私も
強くなれるように
愛してあげようと誓った
人が弱さと呼ぶものの裏側にある
転んだキズや ニキビのあとも
触れることもできずにいた
あの日の あなたの背中
泣いてもいいよと手を広げる
私になれるまで
その日まで
まだ雨は降ってないけど
電車の中には
色とりどりの傘
これが街に開くころ
もう一度 電話するから
迎えに来て 話をしよう
人が奇跡と呼ぶものの
内側にある
癒し 癒される力のことも
あの夜 あなたは言った
「誰よりも君に僕を分かってほしい」と
そうなりたい
そんな風に
ずっと見てきたこと
聞いたこと
いつか
「愛してる」と言葉にして
わかりあえるその日まで
横断歩道を
飾る傘の色
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