一人が嫌だと泣いていた
二人は辛いと背を向けた
丸まって眠る夜は 長く長く続いた
これはひび割れた胸の石
ぼんやり滲んだ傷跡の色
もう前に進めない、と
夢は遠く 霞んだ
明日が決められないなら
今宵の淵に居ればいい
知らない街の 知らない匂い
埃に紛れ 忘れても
夜が明ける 明けていくよ
全ての闇を連れ去って
泣き腫らした瞳に宿るは
孤独と自分が溶け合った 赤
心がついた嘘の裏
表も知らない真実の石
臆病なアルケミスト
こぶし ぎゅっと握った
還る場所がないなら
このままそばに居ればいい
朝陽が空へよじ登る谷
その瞬間をここで見よう
君の声が聴こえるよ
遠く 近く 響いてる
錬金させた熱情が
朝陽さえ焦がしながら
夜が明ける 明けてくよ
全ての闇を連れ去って
天を仰ぐ瞳に宿るは
勝利と自由が溶け合った 赤
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