艶も酣
天地眼鏡 – 艶も酣
誰にも見られていないと言うけど
あなたの罪なら あなたが ほら 見ているじゃない
天(あめ) 地(つち) 星 空 彼らも見ている
上手にやってるつもりでいるでしょうけど
そのうち 気付くわ 知られていない罪などないのよ
山 川 峰 谷 雲 霧 室(むろ) 苔
人 犬 上 末(すゑ) 硫黄(ゆわ) 猿 生(お)ふせよ
榎(え)の枝(え)を 慣れ居(ゐ)て
すべてが見てるわ
誰にも見られていないと言うけど
あなたの罪なら あなたが ほら 見ているじゃない
天(あめ) 地(つち) 星 空 彼らも見ている
上手にやってるつもりでいるでしょうけど
そのうち 気付くわ 知られていない罪などないのよ
山 川 峰 谷 雲 霧 室(むろ) 苔
人 犬 上 末(すゑ) 硫黄(ゆわ) 猿 生(お)ふせよ
榎(え)の枝(え)を 慣れ居(ゐ)て
すべてが見てるわ
でんでん でんでこ でんでの花はねんねん ねんねの おがわにひらくおやまのとがった おちょぼさまあっちのこ こっちのこ ちゅっぽちゃっぺこっつぼに かえっておい
満月は今宵雨ふらし 魔物が目を覚ますしたたかに天によがる時 因果は降り注ぐうごめく裂け目に忍び込む脈動たぎらせた鬼陰たち哀れめば愛しい 蔑めば恋しい彼らの雄叫び
寒い 痛いよ 暗い 狭いよ広い いないよ きみがなぜに空は悲しい時もなぜに空は美しいの寒い 痛いよ 暗い 狭いよしたい いないよ きみがどんな顔で笑えばいいのど
雨は月の恥じらい蜜大地のほっぺに よがり染みなぁ モダンな花束を好むと嘯(うそぶ)いて鬼ツノにょろりは どうして禍壺ドロリの花園を 愛でることを隠すのでしょう逃
赤い赤い 血のように赤いくちびる いやしく笑うお前は誰なの 鏡の向こうであたしを見つめる お前は誰なのひび割れそうなほどにひとみは見開かれて回転始めた あたしを
あなたは疑わない私の千切れそうな囀りを嘲りの奉仕のものだとあなたは決して疑わない昨日が昨日であったこと昨日を昨日のものとしてあなたは決して疑わないひ弱な己の影さ
鬼さんこっちよ 手の鳴る方へとおしおき おしおき ほしいのわるいことしてたの鬼さんこっちよ 罪成る方へと鬼さんこっちよ 手の鳴る方へとニョキニョキニョキと のび
お月さんが追っかけて来るお月さんが追っかけて来るお月さんが腰 つかんで人差し指で“内緒”って言ってるお月さんが膨らみ抱えてお月さんが食い込んで来るお月さんが染み
そんな矢先に見た夢は桜 かごやかともすれば 毒見花真っ赤な声でテッペンタケタカおっかぁの声でチョッピンツケタカあの世は どっちあの世じゃ わがんねぇこの世は ど
夢はいつか覚めるもので命はやがて果てるもので年年歳歳花相似たり微笑み 帰らず時が人を変えて行くの人が自ら染まり行くの歳歳年年人同じからず風に舞うカルマ生ませて下