美里里美
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女ひとりの日本海 – 美里里美
人はほんとに 悲しくなると涙ひとつぶ こぼれない誰が言ったか 知らないけれどそれはほんとね しみじみわかる窓の向こうは 日本海なんて寂しい あゝ 海の色 七尾駅から ひとすじ北へ和倉笠師保 能登鹿島いくら悔いても 戻れやしない愛し合ってた あの日にはもう女ひとりの 日本海波をかすめて あゝ 飛ぶかもめ 雪を呼びそな 鈍色の空胸にせつない 虎落笛持ってうまれた さだめの他にひとつ願いが 叶うとしたら…
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頑張るよ – 美里里美
一人で 勝手に 旅に出た誰にも 何にも 言わないで私一人が残された 布団かぶって泣いていたひとつ ひとつ 思い出は 笑顔だけ悲しくて 辛くてそれでも 明日は 頑張るよ 二人で 見ていた 春の海夕日が 真っ赤に 萌えていた六畳一間の アパートで お腹よじって笑ってたひとつ ひとつ 想いは 崩れてくもどかしい 遣る瀬無いそれでも 明日は 頑張るよ 空も 泣いてる 土砂降りで傘もないから びしょびしょで…
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雨の海峡 – 美里里美
あの人を乗せてゆく 船私だけ置き去りに 消えてゆく愛しても信じても そう離れたらこの胸が 恋しくて心だけの愛なんて ダメよ淋しくてやっと選んだ サヨナラなのにバカね バカね 私…面影がゆれる 雨の海峡 泣くように降り続く 雨人もない桟橋を 濡らしてく泣きたくてそれなのに もう一粒の涙さえ ない私心細く光る灯台 あなたどこにいるの二度と帰りを 待ったりしないだけど だけど 胸が…たたずめば一人 雨の…
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ふるさと列車 – 美里里美
あふれる涙 発車のベルが鳴る汽車の窓から 遠く消えてく故郷(ふるさと)のホームあぁ…大きな夢を抱きしめ 東京へさよなら列車が 走り出す私 これきり 泣いたりしない 届いた小包 野菜の隙間から寒くないかと 痩せてないかと母からの手紙あぁ…今でも夢に出てくる あの町へふるさと列車は 走るけど私 頑張る 見ていてほしい 唄ってみせて も一度おじいちゃん膝に座って いつも聴いてた大好きな歌をあぁ…笑顔と土…
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夕月波止場 – 美里里美
汽笛 桟橋 あなたの船が出るそっと隠れて 見送る私すべてを断ち切り 一緒に行くと「ごめんなさい」 約束したけれど‥‥涙を照らすな 夕月波止場 どこか遠くの 港の片隅でふたり暮らせる 夢見たけれど母親一人を 残したままで「行けないわ」 この海渡れない‥‥未練のさざ波 夕月波止場 月の明かりに 面影また浮かぶ逢えて良かった 幸せでした忘れて下さい 私のことは「ごめんなさい」 今日から他人です‥‥あなた…
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つばくろ情話 – 美里里美
ひと雨来そうな 昼下がり涙で見上げる 曇り空今年も燕は 戻って来たものをなんであなたは 帰らないどこで寄り道 今頃はいいの待ちます いつまでも 私の肩先 抱きしめて待ってて欲しいと 告げた人あの日の哀しみ かすめて飛ぶ燕なんであなたは 帰らない今もあなたが 好きだからいいの待ちます いつまでも あなたと離れた 年月(としつき)を数える指先 震えます古巣に燕は 戻って来るものをなんであなたは 帰らな…