稲垣潤一 Duet with 小林明子
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かに座のうた – 35.7
遺される方は私が肩代わりをするだからさ不安は嫌なのだからさできるだけ長くいっしょにいたがってよねそれだけでいいよだからさもうもうもくもくやめてね もくもくやめて煙草をやめてだって2人はキスが出来ない記憶に浸る?香りが思い出?それはあなたの匂いじゃない!じゃないかねえ君の匂いすら知らないままで 歳を追って2人で暮らそうしわしわの君はどんな顔だろう「長生きは苦しい」なんて嘘だって言わないでねえ、見くび…
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百年公約 – 35.7
浅瀬で泣いた座礁鯨溺れるような恋はもう20歳で捨てたわ 口をつぐむから退屈だなんて曖昧に縫い付けて読んだりしないの 気まぐれな私を見透かして私に今までのこと着せないで手に余るほどまっすぐな気持ちをつまらないなんて言って束ねないで しないをしてくれる貴方はさながら羊毛のようねちゃんと教えて 喜ぶことより傷つけないことをいかなるときでも覚えていよう 2人でずっといられるようにそのための努力ならばくだら…
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運命論 – 35.7
生活の1つになりすぎてまばらな靴で君を思い出している 何よりも悲しいことそれはこれからの君に僕はいなくても大丈夫だと気付いたことだよ 何年か後になって僕は僕でしあわせでたとえ街で逢っても泣き顔は見せないよ何年か後になったらきっともう忘れてるよその時君の横に誰も立っていませんようにと 記憶の点線をなぞるたびぼやけた君は虚像こうして忘れていくのかな だらだら時は経って僕は僕だけ気ままな生活にも慣れて思…
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nemus – 35.7
車輪の下 だと分かっていたってうまく分かんないや目を瞑って批評も評価も下されない場所ここはきっとα星で 痛みは節操ないね思考を止めて呑み込む夜は瞳の中からこぼれ落ちたこぼれ落ちたその優しさよ すべての事象を縫合したなら楽になっていく気がしたんだ聞いたこともない国を見つめてよいつだって苦しかった 灰白色の現象死にたさと逃げたさは区別して 痛みは節操ないね予感が巡って心を守った何にも上手に言えなくなる…
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忠犬ボク公 – 35.7
君の頭上に浮かぶ耳と裾を広げた白い尻尾僕はさしずめ君の忠犬ハチ公、君を今日も待っている 僕はそれから君ばかりを想って、暮らして届かないメールを見つめた今日はあの日と同じ満月だから 思い出す度に、頭の糸はこんがらる思い出す君はいつだって可愛い だめな僕はさ、あの時君が泣きじゃくっていたら嫌いなところも許したろう、愛したろうだめな君のさ、言い訳はいつもいじらしくてねえ、何であの時は黙ったままだったの?…
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最果て – 35.7
2人のルール、暮らしのニュースもうすぐ電車は来るんだけどねえ今日だけはバスで帰ろう街の灯りと遠回りしよう 一言少ない君と一言多い私のこと普通とは違うんだって特別な2人になれるよ ねえ君の寝息に合わせて眠る私に君は退屈する?否定してすぐ、抱きしめてちょうだいねずっと、この世の最果てまで 君から一生が欲しくて“ずっと”なんて言ってない祈ってる祈ってるだけで特別って勘違いしながら2人で生きよう生きれるよ…
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空気洋燈 – 35.7
私たちはこう生きていくには繊細に物を受け止めるきらいがあって横に根を張るあの木々のようにいつか倒れてしまうよ その前にねえ 今 身勝手に泣いた君の涙赤く染まって美しかったどうにもならぬ問題だけ残っていく一方だね空気洋燈と式日の声私はただ愛されたかっただけ 字幕に慣れていく私たちはきっとどこかで正しいって言葉を待ち続けているんだろう 全てがもう嫌に見える余計なところで傷つく意味はないの、ないよたった…
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けんかをやめて – 稲垣潤一 Duet with 小林明子
けんかをやめて 二人を止めて私のために争わないで もうこれ以上 ちがうタイプの人を 好きになってしまう揺れる乙女心 よくあるでしょうだけどどちらとも 少し距離を置いてうまくやってゆける 自信があったのごめんなさいね 私のせいよ二人の心 もて遊んでちょっぴり 楽しんでたの思わせぶりな態度で…… だから けんかをやめて 二人を止めて私のために争わないで もうこれ以上 ボーイフレンドの数 競う仲間達に自…