矢野まき

  • 幸せな夜 儚い時間 – 矢野まき

    まっぴらな夢は気をそがれ 角だらけの街並みと重たげな空の下 急ぐ人が顔もたげる 抜け殻になった私の隣 凍てつく寒さは何でかばうの 降り積もる雪に私の 切ない影うつす歩くこともなければ いっそ独りうたってみるかな 「クリスマス?」力無い吐息と共に消えてなくなった真っ赤な指先 髪にからめごまかす 目に映る明かりは愛の灯? 消えないで 消さないで どうかそのまま 幸せな夜に儚い時間 きっと誰もが思い眠る…

  • 空飛ぶ鯨 – 矢野まき

    ひさしぶりにみんなのそばまでおよいできたけれど 何故だろう聞き慣れた 波音にさえ恐怖をおぼえてる 訳も知らず よせてはかえす 波には力なく切なさはどこへ流れてゆくの? とにかく空は喘いでいて 雲はうずくまってるまた 皆大事なこと目をそらして時期を待とう 青く海が笑う迄空を飛んでみよう そしたらなにが見えるかな 前にここにいた時にはなかった生ぬるさが頬を伝うよ はりさけぶ声を持たない私たち涙がほんの…

  • 小さいことだけど – 矢野まき

    体は重く 気持ちも斜め思いつく事もさっぱりつまらない時 こんな日はすごく速く夜が来る 重い口開けて歯を磨くのもいいそれなのにあぁ、ハミガキのフタ下水に落とした 「ねえ、どこまでついてないの?!」涙も出ないよ諦めましょう 汚れた心もすすぎましょう「可愛そう、私って。」センチに歯磨き涙も出ないし 諦めましょう すすぎましょう まだ続くの それから水含んで洗面台にかがんだまましばし止まる センチな時間は…

  • ひだまり – 矢野まき

    あなたを思うこの心が 壊れて痛いの私を呼ぶ優しい声 朝まで響かせて 今こそ孤独の小さな窓 あなたがたたいてやわらかな風がまた私を包むから 花はうたう 陽差しをとらえ 私は猫のように優しいひだまりを求めて あなたの道を歩くの……そう今から あわせた唇が乾いてちぎれないようにこの涙で待つ間 紛らわせるから 花はうたう あなたをたたえ 私は猫のように愛しいひだまりを捜して あなたと道を歩くの……そう今か…

  • うず – 矢野まき

    なんだかねむいっす おまけにうっすらすきっぱらっすそうだ 昨日買っといた出来合いのミートラビオリレンジにかけましょう四つん這いで横着してダイヤル回して、夢を託して そうそう、この感じもっと廻ってみせてよ電子の波押し寄せる熱いステージこれぞまさにタイムマシーンの様 軽く廻って時をごまかしマヌケな私をトリップ……トリップさせる アメリカ模様のタオルはなんだか気安くて好きお気に入りなので今日も洗うっす …

  • 明日(MAKIGAME Ver.) – 矢野まき

    連日の雨さえない空に心もカビ模様たまりにたまった洗濯物が五月蝿いお腹も空いたし洒落で思わず部屋にてキノコ探し不毛な事ばっかするだけで明日はきっと行こうコインランドリーへ 明日はきっとシッカロールで遊ぼう顔いっぱいに塗って美白にのぞもう明日はきっと友達に会いに行こう黄色い声で恋の話に花咲かせよう 仕事に向かう途中道にてモラルの無い人有りすれ違いざま貴兄が投げたお煙草偶然の風向きでもしかして当たっちゃ…

  • 青空に浮かぶは白い月 – 矢野まき

    白い月のかけら浮かぶ君の分も見つけなくちゃあの空に半分なら どこかきっとあるよ 白い月のかけらふたつ?君と僕とでふたつなら早くそのかけらをひとつにしておきたい 君と出会えて本当に良かった君と一緒に居れて良かった一人の時思う人が君という人で本当に良かった 見上げる空は広くは無いけど悪い気はしないんだ何もかもをふちどってしまう摩天楼に白い月のかけら浮かぶ一筆描きのスカイラインそれでもゆっくりたどってみ…

  • ポートレイト – 矢野まき

    夜明けを待つ僕は旅人風が昨日を連れ去ってくよ涙と希望の間で波立つ生きてる音が今日もする 自分を信じてあげられない悲しい季節があったんだ寝ぼけた空 窓越しに恋しい君の名前を呼んだ 弱虫な僕に君は言ってくれたね何度も「大丈夫」ってだから僕は強くなれた 独りじゃない僕は旅人 運がいいって分かってる君がくれた優しさの欠片で僕は歌を紡ぐよ 浮いたり沈んだりせわしい心は何だか頼りないけど明日の不確かさも闇も僕…

  • ネジと愛 – 矢野まき

    暮れなずむ空に風が啼く裸足の私は只立ち竦むだけ何故こんなにむなしいのかな褪めた唇かみ切った 君はそれでいいんだよ自分の欲を全うしてよ君なりの愛をこれ以上望んだりしないから この目には確かに私の事を思う人や心が映っているけど当の私自身はネジがちょっと足りなくていつだってずっとあさってなの許して本当は世界中に私の存在を詫びたい位なの 窮屈極まり無い都会涙浮かべてつかえる胸をなでる何故こんなに苦しいのか…

  • 君の為に出来る事 – 矢野まき

    君の為に出来る事 いつもそばには居られないけれど君の為に出来る事 私は毎日考えてるよ 望まない涙が君を溺れさせようとしてもふとしたときに私を思ってくれたらすぐ手を借すよ めまいする程 人や物の有る中こうして二人はめぐり会えたこの偶然と君の存在をたたえたいよ君は無二の友達 目の前につづくこの道が それぞれ違うものだとしても必要なら君を探して背中を押して前へ進める様に力をあげるよ 又と無い喜びで君が光…

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