甲斐田晴
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声の旅 – 甲斐田晴
今も聴こえるかい魔法を覚えているかい 誰もが過ぎ去った路地裏に君だけが佇む日が来る朝日は弔い、それとも夢どうか思い出して この唄を 何も持たず果てへ向かう旅は虚しかったか僕はそう思わない 僕の声を離さずにいて今日の独りを諦めないで僕も君も これほどに弱いだから傍に 傍に在りたい 何処からを始まりと呼ぶのか何時まで共に笑えるのか静かなる時の列車が往く安らぎに似た怯えを乗せ 心には古びた花束君だけが聴…
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ブルーミソロジー – 甲斐田晴
シーキューシーキュー あの頃の星も「才能が無い。」と卑屈な笑顔もヘイチューヘイチュー 何もかも呪った僕が僕を探せないように そんな意気地なしが灯す青い炎が君の手をぎゅっと握っている 歌い繋いだ灯が ヒビが鈍色の後悔が 心臓を動かしていて魔法ひとつで今 君の仄暗い世界ごと変えられやしないけどそばにいる ねえ その手を伸ばしてよ メーデーメーデー 君の呼ぶ声が飛空艇で旅に出るとしよう 期待通りにいかな…
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雷命 – 甲斐田晴
雷雷雷雷木遣り声 連なれ雷雷雷雷ただ駆り出して唄になって雷雷雷雷ビカビカに混ざりあう雷雷雷雷宴ろうぜ 行き当たりばったり悩んでいるか夜鍋 焼べて 朝に叱られてその孤独に居場所はなく鳴けど鳴けど 掠れ声 されど痛むのだ切って張ったような心の臓がまだ痛むのだ 生きていたい言霊がパチパチとくすぐったい内なる声そうだ 居たいのだお前と同じ土砂降りに耳塞いだ その理由は イナビカレ、遠吠えを重ねて今日、一つ…
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トマトは愛を解さない – 甲斐田晴
何がトマトだ 緑黄色汚物雑巾をねぶる方が美味い含有ストレスが栄養を上回る悪魔の血栓 醜悪さに赤面したのではない負を凝縮しただけの身をミニと呼んでかわいこぶる精神性まで反吐が出る 俺の思想に大人たちは眉を顰めたリコピンに毒されもう救えないのだでは純粋な子どもたちよ 俺が導く奴らより赤い血潮で呪いを吠えろ さあ、汗をかいて働いて買ったトマト踏め愚かだと思うのならトマトの副作用ださあ、白目剥いて気絶する…
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されど星の輝きを知る – 甲斐田晴
かくれんぼした町のこと、懐かしむように話す僕のしぐさを見て君は、変わらないねと笑っていた。 真っ暗で何もない夜。綺麗な夜景も煌めきもない。されど代わりに星の輝きを知る。 夏の魔法が僕らのことを、急ぎ足で大人にしても。擦りむいたひざ小僧は今も、変わらずに傷あとを残したまま。 星占いばかり君は気にしてるけれど、きっと未来や明日のことなんて、自分で切り拓くもの。ねぇ、そうだろ? 「変われない」のではなく…
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オブリビオン – 甲斐田晴
愛の完成とは それを忘れること僕が言ったか あなただったか夜の向こうに ふたりで行けないことをいつからか気付いていたのでしょう だからあなたに魔法をかけるよ目が覚めたら 笑って あなたを想えば昨日があるあなたはそっと歩きはじめるそれを僕の幸せとした胸に凍てつく痛みの中の孤独な宇宙にあなたが居るさよならの内にあなたが居るそんな秘密を誓った 同じ気持ちと時間 近付けばあたたかな火僕はもうすぐ消えちゃう…
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エンドロールで待ってる – 甲斐田晴
ねえもしも歌に魔法が宿るというのなら真っ暗闇を照らすだけの勇気を涙拭うだけの優しさを 君が君を諦めた瞬間に迷子のようここらで聞こえた泣き声の主人を探してる心当たりはないか? 赤い目をして 膝を抱えてこんなところで何してんだ迎えに来たよ 迎えに行くんだろあの日も泣いてた君のこと とこしえに愛の歌響け風を纏うようなイメージで迷いながら間違いながら歩いていくつもりだよ その胸に微かでも灯った火は消えない…
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始まりの理由を – 甲斐田晴
唇を噛んだら目を閉じてそれからうまくいかない理由を数えてた無感動、浪費していくこんな筈じゃない日々の後悔を尻目に進むあいつのせいじゃない 主人公然とした自信や語るに値するストーリー持ってないから仕方ないでも諦めたくないとか自嘲気味にしか笑えない何もかも言い訳みたいで 記憶に残るように言葉に意味が宿るように夢の遠さに目が眩んで思い出すあの日のこと一歩進んでは戻って相変わらずな日々のその、始まりのこと…
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247LOVE – 甲斐田晴
247LOVE Give me more Sweetness“何してる”ってつぼみのテキストを書いて消して書いて消して繰り返すキミをもっと知りたい気持ちが増して増して増して増してハミ出しそう 足りない太陽物足りないよこのままのふたりじゃ足りない太陽物足りないよいつまで友達なの曖昧なの曖昧なの本当はどうしたいの?毎日愛に 一味Sweetness ねぇ どうしましょう わたしの内緒もういいかい ほら出…
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魔法について – 甲斐田晴
Can you hear my spell?Can you hear your spell?永遠は何処にもないと云うそれなら私はここで歌うのです古ぼけた写真の中で懐かしく微笑む、そんなイメージで魔法のように 人気の新着歌詞 終点 – 甲斐田晴 消えない 癒えないでいまさら「またね」は言わないでねぇどうしたの?うつむいた君から溢れる違和感に気づけなかったよ見送った 最後を語り騙り、拙い話…