木村徹二
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北の旅人 – 木村徹二
たどりついたら 岬のはずれ赤い灯が点く ぽつりとひとついまでもあなたを 待ってるといとしいおまえの 呼ぶ声が俺の背中で 潮風(かぜ)になる夜の釧路は 雨になるだろう ふるい酒場で 噂をきいた窓のむこうは 木枯まじり半年まえまで 居たという泣きぐせ 酒ぐせ 涙ぐせどこへ去(い)ったか 細い影夜の函館 霧がつらすぎる 空でちぎれる あの汽笛さえ泣いて別れる さい果て港いちどはこの手に 抱きしめて泣かせ…
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北酒場 – 木村徹二
北の酒場通りには 長い髪の女が似合うちょっとお人よしがいい くどかれ上手な方がいい今夜の恋は煙草の先に 火をつけてくれた人からめた指が運命(さだめ)のように 心を許す北の酒場通りには 女を酔わせる恋がある 北の酒場通りには 涙もろい男が似合うちょっと女好きがいい 瞳でくどける方がいい夢追い人はグラスの酒と 思い出を飲みほしてやぶれた恋の数だけ人に やさしくできる北の酒場通りには 男を泣かせる歌があ…
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玄海ブルース – 木村徹二
情け知らずと 嘲笑(わら)わばわらえひとにゃ見せない 男の涙どうせ俺らは 玄界灘の波に浮き寝の かもめ鳥 紅い灯かげの グラスに浮かぶ影がせつない 夜更けのキャバレー酔うて唄えど 晴れない胸は銅羅(ドラ)よお前が 知るばかり 嵐吹きまく 玄海越えて男船乗り 住く道ちゃひとつ雲の切れ間に キラリと光る星がたよりの 人生さ 人気の新着歌詞 つむじ風 – 木村徹二 男心に 渦を巻く熱い思いの…
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山河 – 木村徹二
人は皆 山河に生まれ、抱かれ、挑み、人は皆 山河を信じ、和(なご)み、愛す、 そこに 生命(いのち)をつなぎ、 生命を刻むそして 終(つ)いには 山河に還(かえ)る。 顧(かえり)みて、恥じることない足跡を山に 残したろうか永遠の 水面の光 増す夢を河に浮かべたろうか愛する人の瞳(め)に 愛する人の瞳(め)に俺の山河は美しいかと。美しいかと。 歳月は 心に積まれ 山と映り歳月は 心に流れ 河を描く…
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アメリカ橋 – 木村徹二
風が足もとを 通りすぎてゆく久しぶりだねと 照れてわらいあって―アメリカ橋のたもと ふと通うぬくもりやるせない恋 埋(う)めた街角部屋の灯り石だたみ石だたみ 想い出続くいつかいつか 熱かった青春 君は変わらない 月日は過ぎても髪を切ったので 少し若くなった―アメリカ橋のたもと 黄昏(たそがれ)が間近い煙草やめたの いつからとそれとなくきいて眼をそらす眼をそらす ガラスのむこう遠い遠い 帰らない青春…
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酔歌 – 木村徹二
ぽつり ぽつりと 降りだした雨に男は何故か 女を想うひとり ひとりで 飲みだした酒に夢を浮かべて この胸に流すヤーレン ソーランヨ 都会の隅でヤーレン ソーランヨ 今夜も酒を 風に 風にヨ 暖簾巻く風にヨ遠い故郷(くに)のヨ 父親(おやじ)を想うふらり ふらりと 居酒屋を出れば冬の近さが 心に吹くよヤーレン ソーランヨ 雨から霙(みぞれ)ヤーレン ソーランヨ 今夜も酒を ふわり ふわりと 降りだし…
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石狩挽歌 – 木村徹二
海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると赤い筒袖(つっぽ)の やん衆がさわぐ雪に埋もれた 番屋の隅でわたしゃ夜通し 飯を炊くあれからニシンは どこへ行ったらやら破れた網は 問(と)い刺(さ)し網か今じゃ浜辺で オンボロロオンボロボロロー沖を通るは 笠戸丸(かさとまる)わたしゃ涙で ニシン曇りの 空を見る 燃えろ篝火(かがりび) 朝里(あさり)の浜に海は銀色 ニシンの色よソーラン節に 頬そめながらわた…
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氷雨 – 木村徹二
飲ませて下さい もう少し今夜は帰らない 帰りたくない誰が待つと言うの あの部屋でそうよ 誰もいないわ 今では唄わないで下さい その歌は別れたあの人を 想い出すから飲めばやけに 涙もろくなるこんな私 許して下さい 外は冬の雨まだやまぬ この胸を濡らすように傘がないわけじゃないけれど 帰りたくないもっと酔う程に飲んで あの人を忘れたいから 私を捨てた あの人を今更悔んでも 仕方ないけど未練ごころ消せぬ…
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旅の終りに – 木村徹二
流れ流れて さすらう旅はきょうは函館 あしたは釧路希望も恋も 忘れた俺の肩につめたい 夜の雨 春にそむいて 世間にすねてひとり行くのも 男のこころ誰にわかって ほしくはないがなぜかさみしい 秋もある 旅の終りに みつけた夢は北の港の ちいさな酒場暗い灯影に 肩寄せあって歌う故郷の 子守歌 人気の新着歌詞 つむじ風 – 木村徹二 男心に 渦を巻く熱い思いの つむじ風風よ吹け吹け 吹き荒れ…
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北の鴎唄 – 木村徹二
山背(やませ)が吠えれば こころも時化(しけ)る今夜はお前と 朝まで酒づかり荒くれ海にはョ-船もなくカモメが凍(こご)えてョ-鳴くばかりやん衆の港は 浜の女が情けの炎(ひ)を燃やすヤ-レンソ-ラン 飲み明かせ明日(あした)は別れる お前でも今夜はどっぷり 惚れてやる 出たとこ勝負の 男の海は命も宝も オンボロ船まかせ情けをかければョ-辛くなる未練は波間にョ-捨てて行けやん衆のこころは 陸(おか)の…