日向電工
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プラスチックケージ – 日向電工
風袋(ふうたい)倒しの取水塔先の風も匂いも音すらも廃った合成樹脂で出来た遊園地さ臨界点 時折揺れるは模造のカラシナ機械、自壊、事態、事象スタッカ枢要(すうよう)機関、まるでヴァルトブルク城 焼け付く脳裏に揺れる逆さの時計塔急転直下の虚言はまるで本音の心臓 バッと食らったら仰け反ったバッドトリップが飲み込んだいっそスラック使い込んじゃって混乱陶酔症 きっと狂った僕の声を滑車がもっとかき回してずっと続…
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ワープアンドワープ – 日向電工
遊覧飛行は土星から4・5時間漂う意識は夢 混在する 遠雷雲 1949、ネレイドで揺らめく空洞都市、花束、枯れた赤色灯 もうさ何年経っちゃったって良いの金輪際 聞こえる 飛んで跳んでこんがらがってったクラック、ワープ急流成層圏果てまでもっと 知らずにきっと溺れてるんだろうってさ フラフラって言ったそばから「ワープ体質さ」気取ってって果てまでもっと 気楽にずっと漂ってるんだろうってさ 遊星軌道は火星よ…
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アンダワ – 日向電工
見境無い黒の淵賭けた手首を彩る排他暴言の地 退っ引きならぬ虚空の絵暈ける視界は二進も三進もたちまち咽(む)せるの声 茹(う)だる閉塞感 冷めた目をして並走俯瞰(ふかん)閉じた世界で独占諸悪 未だ見る術無い光 パッと果てまで 嗚呼!そこそこ其処まで底着いた浮かぶこと出来ずに絡まった僕ら底無しの庭の民だ絶対王政で喘いでるこのまま底抜けの楽園がいつまでも続くのなら僕は手を繋いで反旗翻(ひるがえ)す「アン…
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ジベタトラベル – 日向電工
良く聞け諸君ら王の御前だ快適有終極楽浄土(かいてきゆうしゅうごくらくじょうど)新世紀の幕開け終えるは帝都老若男女も皆々踊れ今 隊列群がる暁(あかつき)八つ九番街延長線視界は良好新法案設立高ぶる民衆這いずり這いずり遊園天体奥まで伸ばせ 地底から睨む虚空へと落ちる子供達あちらこちらへと散った六合司る反転する世界安楽必須のジベタ教 八双で飛べ四方へ散れ散れ未開の新天地、神前降伏党(しんぜんこうふくとう)…
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ルミナステンプル – 日向電工
「座禅で密教、並んで禅業、貴殿と神道、禅問答」「いやいや結構、励んで宗教、一人でゆったり工夫茶」「これまた悠長、気ままで遊興、呆れた問答、一辺倒」「厭厭言ったら、退がるが道理だ、文句があるなら表へ来い」「やるのか決闘、血まみれ説法、荒技血統、鴛鴦刀」「こうなりゃ血闘、退がれぬ節刀、構えろ新刀、禅問答」「退かずに問答、見上げた根性、構えた新刀、喧々と」「睨んで撃ったら、退かぬが道理だ、荒人神でも出合…
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ルスバンウェイブ – 日向電工
空想拠点張り巡る電線上にクラック解答余地無し余剰思想乗せてる回線電信積算街 積み上げた寵児の遺物は煌煌(こうこう)と輝くも虚しく崩れ落ちるものかと星が問う 剥蝕(はくしょく)した半壊端末(手二取レ我ラガ声ヲ)吸い寄せられる、くらめく(サアサア、覚悟ヲ決メロ)不在通知の灯し(ともし)(戸惑ウ事ナド在ルカ)留守録が今書き替わる 唸れ!事象と時を超え天地開闢(かいびゃく)の時が来た世代交代の波に乗れ封じ…
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ブリキノダンス – 日向電工
さあ、憐(あわ)れんで、血統書持ち寄って反教典(はんきょうてん)沈んだ唱導(しょうどう)腹這い幻聴謁見 席巻 妄信症 踊れ酔え孕め(はらめ)アヴァターラ新大系斜めの幻聴錻力(ぶりき)と宗教ラル・ラリ・唱えろ生 まあ、逆らって新王都くぐもった脳系統墓掘れ説法釈迦釈迦善行六感・吶喊・竜胆・錠(ろっかん・とっかん・りんどう・じょう)どれどれ、震え蔑んで新体系欺瞞の延長(ぎまんのえんちょう)詭弁の劣等(き…
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スパークガールシンドローム – 日向電工
地球儀 廻って 狂った脳信号機 明滅 スパーク少女散々に 銘々に 亡霊はNO新法案 消滅 クラック明星 低迷期 黎明期 巡って今日幻灯機(げんとうき) ライデン瓶 フラップ少女妄言に センセーション 肯定はNO死んだって泣いたって 妄想は内緒? 間違いもう無い 無いの?今放れ劣等感間違いもう無い 無いの?でもどうせ投了 「もういっか」雷鳴は逆巻く 電光石火弾け飛ぶ三つ齧(かじ)ってsparking…
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ムーンウォークフィーバー – 日向電工
急落下ロケット 出会うエトランゼ否応とて(いやおうとて)王も未到達 アガルタよもう「待って」の声も 死んで聞いてないと今、操作不能の 狂い咲く 言葉は生 月夜に狂気の打算 御破算(ごはさん) 皆も舞え円描き 気取れ勇み足で 歴史繋げ月世界 誘蛾灯(ゆうがとう)は満ち、欠けた ねえ 勘繰り合った日々は もう君と嗚呼 シャングリラの裏へ 飛んで行こうねえ こんがらかった未知の空洞と嗚呼 千変万化の U…
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バケモノダンスフロア – 日向電工
ヒラリヒラリ、舞い遊ぶ鳳仙花今、マントラと呵責に眩む太陽ユラリユラリ、帰依、乱舞の沈丁花貴女の「本当」すら、花曇りて密かに いっそもうサヨナラさえ消えるなら冷えた指に絡まる黄金の火種揺蕩う星に囁く、凍えた声で、彼の王は一人 いっそもう阻遏に耐え忍ぶなら倦む惰性を絶てよ王国の復活揺蕩う星に微睡む、掠れた声で、巡るサンサーラ 勘繰り合うの 懊悩の脳英知の結晶 紅楼の龍怜悧な胎動 灯篭の蝋涙、枯れる、前…