人目ぬすんで回した小さな紙切れ
追伸の欄 二重で赤線引いた
背中じゃ表情ないから この席不便で困る。
返事書くタイプじゃないから 合図で、
『一緒に帰ろうよ。』
急な坂道 ゆっくり遠回りしながら。
昇降口 階段下に座って こう言うの。
「私、今幸せ。」
誘い声にも今日は「ごめんね、また今度ね。」
みんなのヤジと 祝福の中で、
『一緒に帰ろうよ。』
急な坂道 ゆっくり 遠回りしながら…
『一緒に帰ろうよ。』
急な坂道 2人の間は 15cm。
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花嫁衣裳 あでやかなほお紅 となりの男 愛を誓う2人 バラ色 結婚行進曲 拍手の中 涙ホロリ…一族の血を 決して絶やさぬように 集めたお客あくび殺す2人 バラ色
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さよなら元気で いつの日かまた会いたいね見慣れた背中に手を振り どこまでも見てた「大人になんてなりたくない」 あなたが残した言葉と影さよなら元気で いつの日かま
もしも 自由が欲しいならばもしも 自由が欲しいならばこのバスに 飛び乗らなきゃもしも 今が欲しいならばもしも 今が欲しいならばこのバスに飛び乗らなきゃ飛び乗らな
窓から見える つむじ追いかけてたの届かないまま 涸れ果てて 砂漠の向こう愛を奏でる星座の女神が降りて来そう眠るあなたの 頬を指でなぞった気付かないのね 涸れ果て
そちらさんも こちらさんも 喧嘩はおよしこだまする大きな声 鏡に吠えている勝手なこと言ってばかり お互い様ね尾ひれに尾ひれがついて 鏡に吠えている蛇むすめ くら
真白なキャンバス 右へ行き 左行き筆は進む たくさんの色を食べながらひどい想い そこまでしても ここにいたいそれは代わりのない時間だから五本の指が あなたに触れ
真夏の渚にて ほら何か通り過ぎる熱い日差しに灼かれ 何もかも忘れてしまう浪の音 潮風 子供たちの笑い声は魚になり私どこかへ真夏の渚にて いま何か通り過ぎる名前も
夕焼け 海の夕焼け真赤な 別れの色だよ誰かに恋をして 激しい恋をして夕陽が泣いている僕の 心のように夕陽も 泣いているのだろう真赤な 唇のような夕焼けの 空と海
キラキラ 輝く砂金が落ちてゆく海の底 沈み込む再び大きな嵐をただ待っている遠くで聴こえてくるざわめきの音音の無い世界なのに私には分かるああ嵐をただ待っている時々