寺本圭佑
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ラピスラズリをあなたと – 寺本圭佑
あの頃の僕は いつもムシャクシャしてたイライラの理由(わけ)もわからなかった今に思えばなんだか 中途半端な自分が何よりも 許せなかったんだ あなたと出逢えた この場所で新しい僕が 生まれたんだよだからそんなに うつむかないで僕と一緒に歌おうよ 踊ろうよ ラピスラズリの花火を 二人で見上げて祝杯をあげようよ(bravo!)ラピスラズリの花火は 二人に笑顔で応えてくれるさ I Love You 湾岸の…
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ほおずり – 寺本圭佑
ホントに この子は まだ泣いてるの?涙は今夜だけあなたは喪主さんなんだから しっかりしないとねクラクションの合図が鳴ったら すぐに母さんは出発します棺(ひつぎ)のなかで挨拶を ちゃんと聞いてるからメソメソせずに お努めをしてねほらほらロウソクが 消えかけてるじゃない悔しくて 悔しくて あゝ悔しくて髪をなでなで ほおずりしている 二人だけの夜 願いも 聞かずに 暗い夜空に 流れ星は消えた不吉な予感に…
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折鶴夜曲 – 寺本圭佑
ふたり寄り添う 暮らしを偲び君に祈りの 鶴を折る虫の知らせか 頬うつ風に震えて折れない 千羽目の鶴泣きながら 仰いだ夜の空折鶴よ羽ばたいてくれ!しあわせを誘(いざな)ってくれ!永遠に永遠に 果てることはなく 僕をこの世に 置き去りにしてなんでひとりで 抜け出した日記帳には 乱れた文字でわたしの分まで 強く生きてねいじらしい 泣かせる思いやり折鶴よ羽ばたいてくれ!よろこびを誘ってくれ!永遠に永遠に …
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迷子のホタル – 寺本圭佑
ホタルひとつに 息を止め川の流れに 聞き入ればなにか ひと言 つぶやいたままホタルはあれから 光らない 波に乗れない この世でも清く生きるさ 人として受けた恩なら あの世できっと…ホタルは黙って 灯(ひ)をともす 人をのぞいた つもりでものぞかれていた 腹のなか地獄 極楽 走り抜けたがまだまだレールに 駅は無し 濁り水では 生きられず明日(あす)の行方を 誰が知ろ浮き世 見つめて まばたくホタル空…
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望郷本線 – 寺本圭佑
ふるさと行きの 最終列車に震える心で 飛び乗った俺を流れる夜空が 吸い込んでゆく望郷本線 祈る気持ちで握るこぶしに 汗がにじんでる 思い出残る あの日のホーム「枕木ならべて人の道を行け」振り切るこの手を つかんだままで…忘れはしないさ あなたの言葉遠く彷徨う(さまよう) 窓に流れ星 こんなに早く 旅路についたのどうして待ってて くれなかったのかささやきかけたら 目を覚ましそう望郷本線 天までとどけ…
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もう離さない – 寺本圭佑
あなたの瞳に 映った僕があふれる涙に 浮かんで揺れたこの心 そして すべてを捨てても不安にさせない 約束するよ強く抱きしめて… もう離さない 悲しい思い出 しまったままで何にも言わずに 笑顔をくれる意地らしいひとだ この胸切ないこの世でひとつの 宝物だよ強く抱きしめて… もう離さない かすかな木漏れ日 もうすぐ春がごらんよほのかに 降りそそぐ夢まわり道ばかり いつでも二人はこれからあなたと 最後の…
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ひとり本牧 – 寺本圭佑
なんであなたを こんなに好きに逢わずにいれば 体が熱いどうすりゃいいのさ 辛すぎるひとり ひとり本牧 港のホテルアア~未練でしょうか この恋は… 夢を見ました 別れた頃のあなたの笑顔 温もり揺れるバカだね今更 悔やんでもひとり ひとり本牧 霧笛が泣けばアア~切ない胸を また濡らす… こころ下さい あの日のように思いがつのる 恋しさつのる振り切る勇気が あるならばひとり ひとり本牧 夜明けの港アア~…
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津軽の女よ – 寺本圭佑
鳴かないで… 鳴かないで…山の鳥よ 津軽海峡桜並木の 岩木山(いわきやま)好きと言われてその気になった女(おなご)はじょっぱり 桜はよされ青森・津軽で 会えてよかったいとしい 津軽の女よ 責めないで… 責めないで…ねぶた祭り じょっぱり歩く縁があるよに 願かけて夢をみさせて女(おんな)咲かせて女はじょっぱり ねぶたはよされ青森・夜店で 会えてよかったいとしい 津軽の女よ 飲みたいね… 飲みたいね……
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大阿蘇 – 寺本圭佑
雄々(ゆうゆう)と草むす 大地聞けよ 駿馬(しゅんば)の いななきを聖(ひじり)と湧き出づる 生命(いのち)の水よ絶ゆることなき 脈々とあゝ 大阿蘇 万人(まんにん)の山よ 壮厳(そうごん)に轟く 地鳴りあれよ 魂 炎(ひ)と燃ゆる涯(は)てなく脈打つ マグマの鼓動心ゆさぶる 血が交ようあゝ 大阿蘇 世界の山よ 凛々(りんりん)と 太古の雄姿見れよ 外輪 山の脈(なみ)自然が教える 絆よ愛よ友よ …
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友 – 寺本圭佑
我行く道は果てしなく 荒野(あれの)の中を辿るだけ稲妻走り風が巻く 今宵の宿も定まらず心細さに耐えられぬまま 生きた足跡ふりかえるいつの日もそばに居て 支えてくれる君が居た孤独ではない我人生彼も人なり我も人なりふたりで歩く宵の道 きのうと同じ道なれど 行く手さえぎる大河あり幾千年を息づいて 今も流れる世のならいこれを越えねばあしたに着かぬ 互いの希望胸に抱(だ)きこの流れ手を取って 渡って行ける君…