大平サブロー

身も心も – 大平サブロー

犬の遠吠え ひとしきり激しく
身体(からだ)起こして 時計を見れば
夜はまだまだ その色を変えずに
月の明かりが 手許を照らしてる

言葉はむなしいけど ぬくもりなら信じよう
涙は裏切るけど 優しさなら分かち合える

身も心も 身も心も
ひとつに溶けて 今
俺の腕の中で眠る人よ

サイレンかすかに 遠くから響いて
夜の帳(とばり)の幕引き係
眠りのその中で 聞き分けたのだろう
頬をすり寄せ 胸にすがりつく人

月日は 移ろいやすく
安らぎなら信じよう
愛とは呼ばず あなたに
愛しい そう打ち明けよう

身も心も 身も心も
ひとつの命 今
俺の腕の中で夢見る人よ

身も心も 身も心も
ひとつに溶けて 今
俺の腕の中で眠る人よ

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