大塚博堂

  • 青春は最後のおとぎ話 – 大塚博堂

    キャンパス通りの スクランブル交差点君は 明日(あす)へとわたる僕は過去に立ち 行くなと言えなかった背中をぼんやり見つめてる道路(みち)の向こうは 実りない夢など役に立たない世界「結婚相手は ありふれた人だけど」最後の言葉がつきささる ハロー アンド グッバイそうだね 君が つぶやいた様にハロー アンド グッバイ青春は最後の おとぎ話自由という名の 魔法が消えたらとたんに 大人になるだけ ビシネス…

  • めぐり逢い紡いで – 大塚博堂

    胸のボタンひとつはずしてあなた好みに変わってゆくただひたむきに愛されたい惜しみなく奪ってほしい はじめてつけたマニキュアがもろい かける 割れる はがれるめぐり逢い紡いで愛の色に織りあげたあなたへの燃える火を断ちきれない消せはしない 束ね髪をふわり広げてかわいい女つくろってただひたすらにつなぎとめる行かないでこっちを向いて はじめてつけたマニキュアがもろい かける 割れる はがれる めぐり逢い紡い…

  • ダスティン・ホフマンになれなかったよ – 大塚博堂

    テレビの名画劇場で「ジョンとメリー」を見たよダスティン・ホフマンが主演の行きずりの恋のお話さまるであの日の ふたりみたいで胸が熱くなって 仕方がなかった君にもう二人も子供がいるなんて僕のまわりだけ時の流れが遅すぎる 君と一緒に見に行った「卒業」を覚えているかい花嫁を奪って逃げるラスト・シーンが 心にしみたねなのにあの日 ぼくは教会で君を遠くから ながめてるだけだった君にもう二人も子供がいるなんて僕…

  • 過ぎ去りし想い出は – 大塚博堂

    過ぎ去りし想い出は木枯し吹く街のように孤独な胸の奥深く通りすぎて行く愛は雪をとかし 恋が芽ばえて共にくらした日々は遠い遠い 今はむなしい過ぎ去りし想い出にただ一人涙うかべ若い日のほろにがい酒にもう一度酔いしれる 愛は雪をとかし恋が芽ばえて共にくらした日々は遠い遠い 今はむなしい過ぎ去りし想い出は粉雪舞う街のように孤独な胸の奥深く通りすぎて行く 人気の新着歌詞 Never could say goo…

  • 季節の中に埋もれて – 大塚博堂

    耳に押しあてた 電話の向こうでどこか寂しげに うるんだきみの声がするぼくだと気づいて きみは声を呑み他人行儀なあいさつで黙ってしまうきみと別れて ぼくは自由になれたと 思いちがいをしてたよきみなしでは 何ひとつ出来はしないくせに何か言ってくれ こみ上げてしまうきみはあれから幸せか泣いてはいないか…… 季節がいくつも この部屋の中を気の毒そうに のぞき込み通り過ぎてゆく戻っておいでと この電話口でさ…

  • ふるさとでもないのに – 大塚博堂

    山ふところの 小さな駅にふらり降りたら 夜明けを待とうあてもないのに 枕木踏んで線路づたいに モヤかき分ける見知らぬ人の 会釈を受けてとまどいながらも なごんでしまうほんとの色を 取り戻せない紫色はぼくの 心のようだふるさとでもないのにふるさとでもないのにこみ上げて来るのは なんだろう 遥か連なる 山はむらさきいく筋も昇る モミ焼く煙逃げてここまで 来たわけじゃない理由などいらない 旅がしたくて手…

  • 一冊の本 – 大塚博堂

    あなたに借りた 五木寛之今ごろ読む気に なりましたまた逢う口実 作りたくて返すためにだけ 借りた本ですあなたの愛は さめはじめ秋へ秋へと 急ぎ足ぼくは夏の思い出をかかえたままで 立ち止まる本をあなたに 返さなければ本をあなたに 返さなければ 男と女の 愛と憎しみ二人によく似た物語栞をはさんで 本を閉じて甘い哀しみ たのしんでますあなたはまるで 風のようあとも見ないで 走り去るぼくはまるで 石のよう…

  • 日付のない日記 – 大塚博堂

    アメ色の柱時計は針をなくして 笑い顔で僕に眼もくれず知らんふりの昼さがり壁のカレンダーはまだ三月のままで忘れられたことに腹をたてては ふくれあがる親にはぐれた小鳥のような君をなくした一日が過ぎる 古い扇風機はうるさい声で どなりちらし涼しくもない風が僕の身体を通り過ぎる時が僕を 置きざりにして季節が僕を 置きざりにした時が僕を 置きざりにして季節が僕を 置きざりにした 人気の新着歌詞 Never …

  • 結婚する気もないのに – 大塚博堂

    風に追われるように足早に歩く通いなれた坂道はお前のうちへつづくときおり春の強い風に行く手をさえぎられ頬をゆがめながらお前のもとへ急ぐ結婚する気もないのに俺は恋人きどり甘えて寄りかかれば 当然のようにお前を抱いてしまう 長すぎるお似合いね女の大事な時期が過ぎてしまうわとお前はひとりごとのように言った俺もボンヤリ言ったよお前を抱きながらまるでかげろうのようにいつまでこうしてるんだろう結婚する気もないの…

  • 新宿恋物語 – 大塚博堂

    話のはじめは 新宿通り伊勢丹前の曲がり角歩行者天国の 人波の中で出会いがしらに あいつと触れたほんのはずみで その細い肩になぜだか 魅かれてしまったのでした 話はつづいて 角筈あたり三越裏のカフェテラス小さなテーブルに 差し向かいで身の上話に 涙が落ちたほんのはずみで その夜のうちにあいつを抱いて しまったのでした 話はかわって 柏木あたり西向きの古い アパートの部屋あいつの好みの 家具も揃えて二…

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