邪魔と思えば そう云って
助けがいるなら 声かけて
だけど 私の夢だけは
こわさないよと誓ってね
あなたにとって 何であろうと
あなたにとって 何であろうと
御身たいせつに 私 そう思う
どこか気弱な ひとだから
見えない支えが いるものよ
濡れて戻れば 温ためる
胸で泣くなら それもいい
あなたにとって 何であろうと
あなたにとって 何であろうと
御身たいせつに 私 そう思う
出世払いの まごころを
返してくれとは 云わないわ
夢を裏切る ことがなく
生きてくれたら 嬉しいの
あなたにとって 何であろうと
あなたにとって 何であろうと
御身たいせつに 私 そう思う
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昭和任侠伝 – 君夕子 上る湯煙り 未練をつゝみ捨てゝ流した うしろ髪今宵わかれの 水盃に花もつぼみの 花もつぼみの咲見町春を待たずに 散るのも運命同じ梢の若桜利口者なら 行かない道に
連絡船の唄 – 君夕子 思い切れない 未練のテープ切れてせつない 女の恋ごころ汽笛ひと声 汽笛ひと声涙の波止場にわたし一人を 捨ててゆく連絡船よ霧の海峡の 航海燈はいつか港に 返って
カスマプゲ – 君夕子 海が二人を 引き離すとてもいとし 人なのに波止場を出てゆく 無情の船はカスマプゲ カスマプゲパラボジ アナスリ会いたさに 会いたさに 泣けてくるドラがなるなる
流されて – 君夕子 腕に 爪の傷あとを胸に 愛の傷あとを過去は 夢もひび割れて暗い歌をうたうなぜに 人はしあわせをつなぐことが 出来ないの綱が 切れた舟のよう遠く消えてしまう流され
どうしたらいいの – 君夕子 どうしたらいいの 言葉もないわただ泣きたくて 空虚(うつろ)なあたしわけも云わずに 消えたあの人ただあなただけ 愛してたのにどうしたらいいの どうしたらいいの私
愛は苦しみ(モンエ) – 君夕子 愛の岐路に立ち 悲しみ捨てましょうどうせ別れるならば 未練捨てましょうわかれ道に立ち 憎しみ捨てましょう思い残したならば 胸が痛むだけ美しい想い出も 愛の語らい
想いで迷子 – 君夕子 愛に溺れて あなたに疲れ生きることにも ため息ついてひとり口紅 ふきとるだけの生き方だけなら 淋しいこんな夜には 少しお酒で泪の相手しましょうそしてぬけがらパジ
離別 – 君夕子 時には 思い出すでしょう冷たい人だけどあんなに愛した想い出を忘れはしないでしょう青い 月を見上げ一人過ごす夜は誓った言葉を繰り返し逢いたくなるでしょう山越え 遠
泣いたカラス – 君夕子 さかずきじゃ 小さいとぐい呑みを ひき寄せる燗が熱いの ぬるいのと文句ばかりを 並べて泣いたカラスが もう笑う泣いたカラスが もう笑う笑うあとから 沈み込むおも
越後獅子の唄 – 君夕子 笛にうかれて 逆立ちすれば山が見えます ふるさとのわたしゃ孤児(みなしご) 街道ぐらしながれながれの 越後獅子今日も今日とて 親方さんに芸がまずいと 叱られて撥
こころうた – 君夕子 ほろり ひとり ほろり 名も知らぬ花ひとに ひとに踏まれて ああ生きるつよさよ花には花の 人には人の見えぬ明日の 夢を信じ 生きてゆくときなぜか なぜが身にしむ
艶歌 – 君夕子 もしもお酒が なかったら惚れてませんね あなたには私がいなけりゃ あなたが駄目になると思った 艶歌だね酔っていましたね二人の恋が 一年もった記念にのもうよ もう
悲願花 – 君夕子 あなたが死ぬと 言うのならついて行きます 迷わずに命火の紅い花びら 悲願花暗い運命の 闇夜に燃えて女一途な 恋化粧すがれば叶う 夢なのに憎くや世間が 邪魔をする
夢ワルツ – 君夕子 世間を敵に 廻してもやりたいことを やらせてあげる私も女房と 名乗ったからにゃ一連托生 重ね餅あなたに賭けます この命愛してワルツ 恋ワルツふたりでワルツ 夢ワ
夜明けの連絡船 – 君夕子 忘れものなら 取りにも行ける未練ばかりは 行っても無駄になる海のあらしは 北々西で涙ちぎって くれるでしょう桟橋に人も無く見送りは鴎だけ汽笛一つがにぎわいの朝に