千家ひろゆき

  • ハマナス哀歌 – 千家ひろゆき

    海を見下ろすホテルの窓をかすめて一羽 飛ぶ鴎(かもめ)北の岬に 灯(ひ)がともり胸の寒さを 思い出すここにお前がいたという噂たずねて 港町むかしの裏切り 古い傷責めているのか白い花 潮の香りと波音だけの他には何も ないところ風に揺れてる ハマナスが笑うお前の 顔になる愚痴も言わずにこの俺をいつも支えて くれた女(やつ)真実(まこと)の愛だと 気付かずになんで離した赤い糸 ここにお前がいたという噂た…

  • 京阪沿線~夢追い酒 – 千家ひろゆき

    淀屋橋(よどやばし)から 天満橋右を見上げりゃ 太閤(たいこう)の大阪城(しろ)ちょっとすぎれば 京橋あたり暖簾(のれん)くぐれば 女将(おかみ)のお酌そぞろ歩いた 桜宮橋(さくらばし)燃えたあの夜(よ)の 想いで酒よ 守口・門真(かどま)は 電気町(でんきまち)三種の神器(じんぎ)に 企業の戦士勤め終えれば ネオンが招(まね)く一杯のつもりが 二杯になって気が付きゃ今夜も はしご酒あの頃若さが …

  • 風来ながれ唄 – 千家ひろゆき

    夢を探す旅に出てずいぶん遠く 来たもんだ酒を浴びた日もあったもう俺はだめだと 不器用で 無愛想で不作法で 無精者 どうにかここまで 生きてきた自分をほめてやれどうにかここまで 生きてきた風来ながれ唄 世話になった あのひとへいつのことやら 恩返しのどの渇き うるおしたあの一杯の水よ ひとの子の 親になりその子らも 親になる どうにかここまで 生きてきた女房を道連れにまだまだ何やら ありそうだ風来な…

  • 昭和という名の酒場 – 千家ひろゆき

    時間(とき)がここだけ 止まったような昭和という名の 酒場(みせ)がある雨の路地裏 縄のれん夢にはぐれた 男が独(ひと)りこころに隠した むかしの傷を酒に流せば あゝ夜風がしみる 誰を呼ぶのか 小さな灯り昭和という名の 酒場(みせ)がある遠いあの日の 流行歌(はやりうた)背中(せな)で聴いてる 男が独(ひと)り幸せやれずに 別れた女(ひと)の白い面影 あゝグラスに浮かぶ 窓の向こうは 霙(みぞれ)…

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