わき見しながら歩けば転ぶ
転びゃ他人がつめたく笑う
甘く見るなよ 男の道を
勝つか負けるか
負けるか勝つか 二つに一つ
ひとつ頼むと 肩叩かれりゃ
無理なはなしもいやとは言えぬ
馬鹿な性質(たち)だと解っていても
俺は誠実(こころ)を
誠実(こころ)を俺は 大事にしたい
俺に百人 味方があれば
敵も百人 いるぞと思え
前に出るんだ真直ぐ前に
強くでっかく
でっかく強く 男で行こう
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津軽は雪ん子 舞い飛ぶ頃よみんなは達者か 変わりはないかふる里恋しや 花いちもんめ アア…ア爺いさまが叩くじょんがら節の 泣き三味線が風にちぎれて 聞こえてくる
アーアーアー波がドンと来りゃ 飛沫の花が咲いた咲いたよ ニシバの胸に叫ぶ親潮 北の涯てしみじみと 遥かにしのぶ メノコの港エンヤラドッコイショドッコイドッコイシ
「おーい」おーい おーいなんでだまって 釧路へ逃げた馬鹿だなァ苦しい時こそ 友情の涙が涙を 消すんだぜ帰って来いよ帰って来いよ東京へおーい おーい恋が男の すべ
さいはての砂を つかんで海鳴りに声をこらえて 泣いた俺結ばぬ恋なら 死のうといったあの娘も 泣いているだろうかああ はるかな はるかな瞳よしあわせになって おく
男だって 男だって 涙が出るさ流れ星だよ 恋なんて燃えてちぎれて それっきり逢えぬ可愛いあの娘の 忘れられない泣きぼくろ男だって 男だって 涙が出るさ胸の痛みに
赤い 赤い 赤い サガレンの夕焼けよみんな燃えている 涙も海も俺の兄貴が 俺の兄貴が命をかけて暴れ 暴れまわった……オホーツク海だ赤い 赤い 赤い サガレンのは
霧にかくした 男の涙咽ぶ霧笛に ほろりと落ちたあばよあばよあばよだぜ 流氷の港恋の未練も ぷっつり切れた船が波止場で 俺を呼ぶ啼くな海猫 浮寝の身なら夢を見るな
花の小袖も 前髪も夢みる頃か 美少年燃えるかがり火 初陣の槍をこわきに 月の下……思うは母か 故郷か伽羅の香りを たきこめた鎧にひかる 草の露眸健気に 噛みしめ
別れようぜ 別れようぜ何も言わずに 別れようぜ虹が空から 消えてくようないのち短い 恋なら笑ってこのまま 別れようぜ忘れようぜ 忘れようぜはかない恋など 忘れよ
なさけ なさけ なさけ欲しさに逢いに来たんだヨーたった一枚 この紙きれが俺を待ってた 港町海に百日 港に十日花も咲くまい なさけ なさけ なさけ船なさけ なさけ
命 命しらずの ひとしずくおちた涙が 別れだぜ恋という奴ァ 背負っては行けぬ意地と根性 ふところに行くぞ男の 命船あばよ あばよ あばよと 背を向ける向けた背中
夢はもろく 消えはてて痛む心は ただ重い大地にこの身 投げ出して星の夜 北へ帰る春はめぐって 花開き鳥はさえずる だれのためふくらむ胸を おどらせてたどるこの道
別れたいなら 別れてやるぜあの娘ひとりが 女じゃないぜ男だ今更 未練はないよ恋は捨ててやるあゝ 星が流れる 街の角ガムを噛み噛み 後も向かず道の向うへ 消えてく
どこかに故郷の 香をのせて入る列車の なつかしさ上野は俺らの 心の駅だくじけちゃならない 人生があの日ここから 始まった「父ちゃん 僕がいなくなったんで母ちゃん
俺の 俺のこぶしで貴様の胸をどんと一発 どやしてやろかなんだ何時までくよくよするな夢を広げろ 男傘辛い 辛い苦労は覚悟の上で故郷を出て来た 貴様と俺だどうせ無情
富士の白雪 朝日に映えて男同士で くむ酒に明日の明るい 夢がある富士を仰いで 希望の誓い月の光のさしこむ窓に花の人生 どこまでも今宵あふれる 幸福に富士を仰いで
なんだ なんだよ らしくもないぜまさか涙じゃ ないけれど錨巻く手が ぽつんと濡れたいくら惚れても 女の未練乗せちゃ行けない ヤンサノ 男船なんだ なんだよ らし
港が真っ赤に 燃えている船の舳先(へさき)も 燃えている俺の心も 燃えているゆさぶれ ゆさぶれ 男波一度ざんぶり 北海しぶきかぶりゃ根性が ひき締まる波止場のあ
どうせ男に惚れたなら意地をはらずに おいらの胸で泣いてごらんよ 一度だけ男ごころも 男ごころも 泣くものさ惚れたつらさがせつなけりゃいっそ泣こうか おもいきりじ