丸山圭子
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高いビルの窓から – 丸山圭子
高いビルの窓から 地上に向って手を振るこの私に 気付く人も無い 真下に広い空地では 痩せた枯木が掘り起こされ捨てられて 根を張る大地も無い ビルに囲まれた 四角い空には手許離れた風船 ふわり風任せ なぜかとても悲しい遠くへ旅に出たくなる 高いビルの窓から 地上に向って私の弾くピアノの メロディ零(こぼ)れてゆく 土の無い公園では 今日も子供達が追いかけ追われながら 無邪気に遊んでる まぶたを閉じれ…
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LIKE A BLUES – 丸山圭子
心が砕けてとぎすまされた夜に走り去った人影星灯りのダウンタウン 信じるものは胸にかけた十字架思い出によみがえるなつかしの子守歌(ララバイ) Like A Blues から廻りね人生Like A Blues 今夜もまたのどの乾き覚えて 眠れやしない かかとの高過ぎるハイヒールを脱いでふらふらとさすらえば心の傷痛む 一夜の安らぎね路地裏は楽園(パラダイス)優しさも愛しさも道連れに夜明け前 Like A…
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AS TIME GOES BY – 丸山圭子
嵐の後の静けさに似てあまりに寂しい佇まいだね とり残されて忘れてしまおう Rainy Days Memory確かな愛だと 信じていたのに Mu‥‥今夜はやけに Slow DownTV(テレビ)もいつの間にか Last NumberOh, As Time Goes By‥‥Oh, As Time Goes By‥‥ 優しさひとつ 手の平の中握りつぶして 後の祭りと呟いてみる沈む心を 支えきれない失く…
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愛はメッセージ – 丸山圭子
めぐり逢い不思議なものね弾む心を押えきれない流行(はやり)のドレス身につけるより素肌で愛を感じていたい どうぞその手をさしのべてどうぞ優しくほほえんで女から男へ男から女へ愛はメッセージ 目覚めなさい二人の愛目覚めなさい NOEVIR I LOVE YOU… 今日もまた時代(とき)の流れに夢をたくして漂うばかり束ねた髪にほのかな香り哀しい女は演じたくない どうぞその手をさしのべてどうぞ確かなぬくもり…
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夢言 – 丸山圭子
別れた人の想い出が思う程 やさしくなって夜毎 夢の中に よみがえる 走り梅雨 去った後のどんよりした つゆ空に紫の傘 あざやかで 公園で たわむれてる子供達の はしゃぎ声遠く近く 耳に残ってポツリとあなたのつぶやきあまり 突然待つ女(ひと)が いるなんて知らずにいたなら…… 激しく燃えつきた後のなまぬるい体をむりにひきずりながら 歩いていて 肌に感じる 空気が生まれてから はじめてふるえている そ…
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揺れてふ・た・り – 丸山圭子
ねえ なぜ私を 抱きながらあなた いつも 遠くを見てる君は かわいい 女だって つぶやいてのぼりつめるまで 夢中にさせるくせに愛して揺れて 愛して揺れてあなたの小舟に乗り愛して揺れて 愛して揺れてよせては かえす愛して揺れて 愛して揺れてあなたを追いつめて悲しい夢を みそうね ねえ なぜ行く先も 告げずにあなた いつも 何処かに消える海を 見てるのが 好きだって つぶやいてカモメに誘われ 男の旅を…
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憧れのボードビリアン – 丸山圭子
トビ色のタキシードにステッキ持ってイカした アイツは 怪盗ファントマ小粋な笑顔に ステップ ふめば浮き名流して 今夜も幕が開く 騙される 金髪美人猫なで声と黒いキャミソールの 三文娼婦きゃしゃな体に 揺れる胸ふたりのデュオが たくみに ひびく 憧れの ボードビリアンもしも奇跡がおきたなら出番 待ってる ステージ・サイド憧れのボードビリアン三度のめしより 三度のめしよりショーほど 素敵な商売はない …
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心の扉開いて – 丸山圭子
針を落とせば体に しみこむ メロディー胸のつかえが とれたようにああ ほろ酔い気分ロマンティックな 夢に誘われ まどろむいつも 心の扉 開いて何かに ふれあえたならこんな 素敵なことは ないのにきっと きっと 新しい出会いが待ってる しゃべりすぎた時にふと 感じる 後悔傷つけあうのが こわいようでああ うつむきかげん忘れたくない 子供のような 素直さいつも 心の扉 開いてあたたかく ふれあえたなら…
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VARIETY – 丸山圭子
一枚のカンバスに色を重ねるみたいにぬりかえられて 変われる男女(ひと)が好き晴れた空から 突然雨みたいにまるでこの世は型通りにはならないから(VARIETY……) 明日の鏡に ほほえみかけると昨日と違う 私が写る七色のコスチューム 七つの顔を自由自在に あやつれたら “オズの魔法使い”くつをならした ドロシーやる気になれば できない事はないはず ピカピカのピアノに光る旋律みたいにひきつけられる す…
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MISS LONELY – 丸山圭子
Please don’t cry, Miss Lonely!ひとり暮らし その日から私、東京の街に抱かれてるのもう、何処にも 立ち去れないわ心、閉ざして…… モノトーンの黄昏ビルの すきまから 寂しい人のささやき私の心が ふるえる寄りそう人が さがせなくてさまよう姿が 似合う街ね Please don’t cry, Miss Lonely!ひとり暮らし その日から私、東京の…