カン・ダヒョン
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小さなベッド – カン・ダヒョン
私の帰るお部屋には 小さなベッドがひとつだけ疲れた躰(からだ)を癒(いや)してくれるある日悲しくなっちゃって 涙がポロポロ落ちてきて小さなベッドが 私に言った君だけじゃないよ 淋しいのはこれからは 僕が なぐさめてあげる朝 目をさませば さわやかな風が今日からは私 一人じゃないの私のベッド 小さなベッド心休まる 可愛いベッド あなたにもらった鉢植に 明るい日差しがさし込んで今でも大事に育てているの…
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はっきり言うよ – カン・ダヒョン
あなたがどんなに人に愛されてどんなKissをしてきたのかこんなに心痛い恋だとは今さら考えてしまう はっきり言うよかくさないで言うよどうしてあなたのことが好きなのかはっきり言うよたぶん誰にもさわらせたくないんだよ わたしの身体に触れどう思う比べようとする人いたたかだか女というせいにしてしばらく自惚れさせて やっぱり駄目よほんの少しだって誰かがわたしのために泣けばいいはっきり言うよたぶん誰にもさわらせ…
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小さな花 – カン・ダヒョン
夕暮れ時には いつも寂しく石をけとばし ひとりで帰った犬に追われて妹が泣く曇り空から雨が落ちた狭い畑に種をまいて汗をぬぐって 父さん笑った貧しい村には古い工場と油のにおいと砂埃 アンニョン アンニョン涙あふれ 私 振り向かずに 歩くアンニョン アンニョンまた会う日まで 声が聞こえた 生まれた場所を 遠く離れて遥か真白き空の下小さな星でも強く輝ききっとみんなを 照らしてみせる 長い手紙を 書いてくだ…