くらわん
青春日和 – くらわん
他人の感情 理解するため読書するけど
貴女の心だけがさっぱりわからない、先生
昼が夜に変わってゆくのを誰にも止められないように
恋に落ちたら二度と戻れないですか？先生
非科学的異常事態に
花開く熱情
許されない、と制した鼓動が
今にも暴れそうだ
学ぶことだけが清い青春ですか？先生
公式に当てはめても解けなくて
痛み 触れて もどかしいんだ
演じた笑みなど似合わない
校舎裏で待ってる
模範的解答の背後で警告音が鳴る
「多種多様な自己表現」その域を越えた想いが募る
苦手な数学も貴女の担当する教科なら
一つの間違いもなく必ず全てを解いてみせるよ
劣等感と焦燥感と
うんざりするほど子供な僕と
血相変えて青果を食んで
何にも満たされないの 分かって
態度がずっと一律なのは線引きなんだね
(Once again say my name lost in the night)
横顔ばっか見ていた所為で
目が合うのが怖いな
また好きになっちゃうよもう
止めた恋なのに
かなわないなあ。切ないなあ。
いつか会えなくなったら
この世界に意味を見つけられそうにない
それくらい好きだよ……、今更。
「許されない」を演じた理性が
不出来に震えていた
大人になるまで待たなくて良いですか？先生
どれだけの花を掻き集めたって
貴女の華には劣るだろう
窮屈な校則も守るから
少しで良い、僕を知って！