長い夜が明けて
眩しさに目を閉じる
切れ目のない時間の螺旋を追い越し
風が髪を揺らす
鐘の音が聞こえる
もう待ってるだけじゃいられない
醒めない夢 その中なら
何を失うことも 傷つくこともなかった
そうして通り過ぎた
季節にさよならを託けて
透明な日々に差し込んだ
幾つもの色が空を染めてく
鮮やかに
そのどれもがみんな
空っぽだった私の身体に溶けて
明日(あす)に胸を焦がした
本当はいつだって 今だって
世界は変わり続けて
君の声 忘れたくないこと
初めて出会った 胸の痛み
私を走らせてる
神様が回すルーレット
ガラス越しにずっと眺めている
切れ目のないその螺旋から
抜け出して走り出せば
何が見える?
それが残酷な未来でも
永遠に続く日常じゃ
明日への輝きは描けない
だけど今
君を思うことが
止まっていた私の時計の針を
もう一度動かしてる
溶け出した雪が冬を洗い流して
吹き出した風がどこかで君の
髪を揺らす
群青の空に光る
幾つもの星が流れ落ちてく
哀しみは
そのどれもがみんな
空っぽだった私の胸に刻んだ
明日を選ぶ強さを
本当はいつだって 今だって
未来は変わり続けて
君のこと きっと迎えに行くよ
汚れてしまったこの靴で
世界は駆け出してく
眩しい夜明けの
向こうへ
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