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“TOXIC” – vistlip
廃れきったアジトから月を吸い込むように葉巻燻らせる。街に銃声が響けばサイレンすらも黙る。無様に逃げ回れ。 「今日も愛してる」なんてのは何かのクスリになるのかい?だったら脅迫?暴力?…それ以上を君に。 「いい」と云うまでは絶対死なせたりしないよ。そうさ、これが僕たちのやり方。ジャズとブランデーよりも最高の組み合わせだろう?まずは手始めに心を差し出してもらおう。 欲しいモノが在るなら取引をしよう。握手…
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無音 – vistlip
何時だって痛い。音のしない空間は耳鳴りが痛い。食い込んで痛い。切れて絡まった糸くずが痛い。笑顔が痛い。感情は眼球の奥。騙し合い痛い。それを知らない君が可哀想で胸が痛いの。 あと1日生きていたい…そんな音を下さい。あと1秒でいい。この世界を生き延びていけるような音を。 優しいって痛い。疑う自分が醜くて痛い。楽しいって痛い。終わりが来る度、寂しくて痛い。そんな夜更けに何の音沙汰も無い。痛い台詞に裏切ら…
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アンサンブル – vistlip
「止まないね…」外は酷い雨。 約束をしたね。君が宿る傘になりたいよと。穴だらけにされ雨漏りの酷いボロ傘だけど。 シトシト街は音を奏で、君の息遣いすらもアンサンブルに。僕は2人をテーマに書き下ろし、”砂上の楼閣”と名付けた。 汚れた指で打ち込んだのは傑作とは云い難い稚拙な詞。こんな僕からかけられるのは一方的なラブソングしかない。 「土砂降りになるよ」優しさと見せ掛けた悪い嘘。無邪気な邪気が君を閉じ込…
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STAR TREK – vistlip
It’s just as I imagined.願いは紙に書いた方が叶うような気がしたんだ。 怖い夢を見た?気のせいだよ、君に夢は見れないから。みんな冷たいんだね。列から弾かれた君を置いて進んで行く。 気持ち悪そうに触ろうともしないで。 It’s just as I imagined.願いは言葉にした方が叶うような気がしたんだ。足なんか無くたっておんぶして歩けばいい。心配事…
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RED LIST [Extend Song] – vistlip
Stay the night.夜が明けるまで。Stay alive.あと少しでいい。Stay the night.猶予を下さい。Stay alive.我儘だね。 「心なんていらない」と零した。傷つく事で何かを得られるか?そこまでして欲しいモノってなんだ…なんだ…思いつきますか? ほらね、みんな同じ事を考えていたみたい。世界は足並みを揃え、片足を突っ込む。 絶滅に歯向かう僕らはこの肉体を捨ててでも未…
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ENTRY MODEL – vistlip
ある日、突然霞み出すヴィジョン。明確だったのが幻みたいに。 それを“大人の階段”と呼べば聞こえは良いけれど、僕は死んだんだろう。 鋭利な武器が削れて丸くなっても、殴ればいいし噛み付けばいい。 でも、怒りを鎮め殺意を殺せば、妥協を覚えて楽して生きられるそうだ。 手元には戻らない落とし物をまた1つ。どうして寂しそうな顔して生まれた日過ごしてる。 「つまんない大人になりたくなんかない」生意気なガキが得意…
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Sunday – vistlip
食欲が無いのは昨日の会話引きずって。特に何もないけれど、様子が違う気がしたの。 罪滅ぼしで皿洗い?心配事増やさないで。泣いても笑っても死が別つ。そういう誓約でしょ。 聞きたくない過去掘り起こして後悔したり。どうしてわざわざ鍵を開けてしまうの。 「何も無かったんだ」なんて酷い云いワケをしないでよ。本当か嘘かじゃない、いっそ間違いを犯してよ。何も出来ないのは大切に思う証拠。あなたはそれにも気づかない。…
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ID:ID [Extend Song] – vistlip
「甘えは捨てろ」と誰かが云う。甘えてはいけない、そうも教わる。孤独を愛してるのか? 「何かしてあげたい」なんて云うなら、何から何までしてくれよ、なぁ? 「あなたにしか出来ない事がある」あぁ、嫌だ嫌だ…。嫌々理解者面してやがる。 僕を甘やかして下さいな。したいんでしょう?お望みなんでしょう?今すぐにでも満身創痍で駆けつけるから。「冗談じゃない」って笑うなら、砕け散った破片で綺麗な手を切らないようにね…
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蟻とブレーメン – vistlip
語り継がれるなら何処をどう切り取って?“哀れな時代”とでも拝まれるのか。 占いか何かで聞いた事があった。手のひらのホクロは幸運なんだとか。娯楽の消えた都市ではしゃぐ要素としては、そのレベル程度の話題で足りる。 欲しがらず、焼け野原に立ち尽くした。そこにだって笑顔は咲いていたんだろう? 「何もかも終わりだ」派手に散るつもり?突っ込んで大破ってそんな勇気もないくせに。何もかも今なら楽しめそうな気がして…
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ACT – vistlip
開戦を告げる合図。そうさ、僕らは何時でも火花を散らして。 始まりは雨…それが定石。見様見真似でまずはなり切る。歩幅と曲を合わせて歩けばほら、絵になった。 好きな物に囲まれて、憧れを実現させて、何故か生まれる痛みに泣かされてる。誰にも負けたくないのは愛してるからなんだね。それを知れて良かった。 どうしても欲しいモノがあるなら時を超えてでも奪りに行こう。そんな“夢見がち”で居たっていいんだよ。この火種…