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Last Order – vistlip
「会った方がいいね」そう云って君が笑うから、長電話を終えた。 着飾る事も無い。何故かそれが嬉しかった。ラストオーダーまで、傷を舐め合って過ごそうよ。 君の痛みを預かってあげる。どんな形でも傍に居れるなら。受け取ったモノをポケットに仕舞い込んで、形が無くなるまで砕いた。 少し残して冷め切った料理も笑顔で頂くよ。 僕の自慢だった指が傷付いても、涙堪えて。 君の痛みを預かってあげたい。少し前の僕はそう思…
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Drawing Dawn – vistlip
“好き”だからで書き始めた歌詞を君が読んで意味が生まれた。あんなトコに浮かんでる風船を取ってくれたヒーローみたいに。 君が口ずさんだ唄に華を持たせたいから。 この世界に目移りするモノがどれだけあると思う?飽きもせず、君だけは僕を選び続けてくれた。朝焼けが溜まった涙に伝染る。 「変わらないね」その理由なんてさ、目を離した隙に劣化でもしたら、まるで君が狂っていたみたいで、過去すら否定しかねないから。 …
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未明 – vistlip
手と手合わせた時計。信号は赤く灯火。死にかけている街で律儀に立ち止まる。 空が白んで、何もかも喰われてしまう前に。 今日がまだ“今日で居てもいい”未明に、「最後だ」って嘘を吐いた。泣かないと決めても止められない涙は鮮やかなライトを映した。 引き裂かれてしまった時計。信号は意味を成さない。取り残された夜に君の言葉を想う。 「傷つける手段を会得するだけで、壊そうと思えばいくらでも出来る。そんな爪を引っ…
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Wait for Me,My Ghost – vistlip
あの虹の橋渡って、空の魚追って。 座り過ぎてヘコんだソファで、愛しそうに眠る君の髪を優しい風で撫でた。 必要無くなった全てを処分しようともしない。僕だけが消えた部屋で残り香を守っている。 虹の橋渡って、空の魚追って、星の砂を掘って光の中へ。出来なかった事して楽しい筈なのに、どうしてその腕だけに触れられない。 あんなに重かった足も、今じゃこんなに軽い。軽過ぎて音もしない足音は君に響かない。 泣かない…
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Midnight Crown – vistlip
邪魔な電線の上、高みの見物を。足を組み替えながら、落ち着かない表情で。 闇を抱いた目は、眩しいモノだけを拒んでいた。鳴き声は強気でも、近づけば距離を離して。 “不吉”と名付けられ、顔を顰められている。そんな扱い受けて今日も知らんフリ。誰にも撫でられない、一方で神の遣い。二重人格として飛び回る。何処か重なっていく君が愛しい。僕もこんな夜を越えて行けるだろうか? 邪魔な電線の上、高みの見物を。行き先は…
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ドクガエルとアマガエル – vistlip
「独りぼっちでいいんだよ」と、悲しい事を云った僕に君は逆らった。 「綺麗だね」って微笑み、そう告げた君に「触れないで」って返し誤魔化すけど、本当は少し嬉しかった。鮮やかな色は騙すためなんかじゃない。神様が君に与えた警告。誰1人守れない毒。 ほら、水面に映る自分を御覧。大きなヒビが2人を遮断。一度症状が出たら最後。それでも傍に居る君は迷子。見上げた空から降るのは、星じゃなく冷たい雨ばかりだった筈。言…
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Figure – vistlip
0.5秒見つめてすぐに逸らした視線。4K以上のファインダーへ御招待。笑えない日は“不機嫌”、笑い過ぎれば“躁状態”。存在自体がV.i.P.なコンテンツ。 「骨を埋める覚悟を持って…」今更でごめん。 光を浴びた分だけの影を差し出しましょう。人間で在る為のTaxを持って行って。だって幸せだよね、憧れの世界で。教会まで逃げ込んで夜な夜なシクシク泣こう。 光を浴びた分だけの影を差し出しましょう。「生涯添い…
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Principal – vistlip
スマホを通した加工後の世界。それが理想なら僕はいらない。足りない心を補うために、甘さを吐いて辛さを飲んだ。 重たい幕の裏にある現実閉じ込め、僕が君を幸せにしたい。 バランス崩せば全て終わるんだ。ぐらついた気持ちなんて抱えてる場合じゃない。綺麗な笑顔で、美しい姿で、君の眼球(しせん)を攫って行きたい。 フィルターかかる領域で夢を浴びせた。僕が君を幸せにしたい。 バランス崩せば全て終わるんだ。ぐらつい…
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Code Number – vistlip
自分サイズにオイルをばら撒き、そこら辺で買ったジッポを灯し投げた。名前も顔も経歴でさえも抹消してしまえば何度も偽装可能だ。 命懸けで生きる事は期待値の無いギャンブルです。受け取った僅かな報酬手にして、次は何をする? 衣装ばかり取り替えていないで示してくれよアイオライト。演じる事に疲れたっていい。僕にしか見せない君が愛しい。 知られないトコで誰かを救っても、ヒーローにはなれない。そんなの当たり前だろ…
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Bedtime Story – vistlip
首元から引き抜いたタグ。その値段で一笑いしたら、破り捨て思い切り咀嚼。鋭いナイフ入れてしまえば、酸化前の綺麗な赤い肌。血の滴るレアな断面だ。 時計がはしゃぎ出した。今すぐパジャマを脱いで。 『今世界の中心は此処だと云い切っていい?』怪物は空を駆け消えて行く。一度捨てた命、どうしたって構わない。怪物は君を抱いて消えて行く。 時計がはしゃぎ出した。今すぐ連れ去ってしまえ。 『あぁ、もう死んでもいい』そ…