TENSONG

はじまりのおわり – TENSONG

枯れてゆく花が
残した言葉
思いやりのある人になりなさいと
終わってからじゃ
わかっても遅いのに
誰かのために死ねるかな
なんて考えてた

気遣いの仕方や
大人になる意味も分からずに
頷く僕を 終わりある世界で
包み込んだ はじまりの意味

もしも愛情の裏返しが優しさであって
その優しさが時に人を苦しみに変える
見えないものを無理やり見なくてもよくて
さよならと共に次の朝を探そう

思い通りの日々は
最後にしようと有難うを告げた
これから刻む新しい鼓動は
死ぬためにまた強くなる

本音が弱音に変わってく日々
いつしか笑えない僕を終わりへ誘う
次第に自由になってく日々
最後くらい笑顔で迎えよう

もしもはじまりのおわりが優しさであって
その優しさが時に僕を苦しみに変えるのなら
その先を 無理やり見なくても良くて
さよならと共に『有難う』伝えよう
あるはずのない朝に 愛で伝えよう

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