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サナギ – SHIFT_CONTROL
何度も夢に見る 空の模様を
僕の背中には 羽がないのに
雫が零れる 木の葉の裏で
長い夜が明けるのを ただ待ってる
鮮やかに咲いてる 花と自分を
比べたって何にも 意味がないけど
色に溶け込み 気づいてないふり
どうしたって見えないのは光
どこにも行けないはずの僕らが
いつかは飛べると 期待しちゃうんだ
朝になり 日が射し 花が咲いたら
僕らはそれぞれ 違う色になる
このまま
空から降り注ぐ 水の隕石に
当たったらそれだけで 溺れちゃうから
木の幹を登り いつしかサナギ
たしかにそこにあるのは光
いつまでも変わらないモノはないとか
解ってはいるけど 怖くなるんだ
氷が溶ける頃 花が咲いたら
僕らはそれぞれ 違う色になる
薄暗くて眠れない夜
あの日も間違ってはいなかった
どこにも行けないはずの僕らが
今なら少しだけ 分かる気がしてる
描いたミライとはまだ 違っても
そこからどこへでも行けるはずさ
どうやらまだ 北風はやまないから
まだ包まっていたいけど この殻を突き破ってみる
僕らはまだ 感覚を掴めないまま
必死になって今ただ この羽をバタつかせてる
必死になって