攫われた傘と止まない雫に
閉じ込められたバス停で一人
濡れることさえも笑えたあの日が嘘みたいでさ
捨てた僕に気付いた
元気ですか。頑張れますか。
使い古した感情は動くか。
生臭い空気とぐしゃぐしゃの裾、踏みつけて
笑えない僕で笑ってた
間違ってたってさ
満たされない渇きに
迷い彷徨っていた季節に縋ってた
この先がどうとか、知らないふりしてたのに
ちらついた現実がその度、襲うから
子供じゃいられない、大人にもなれやしない
溺れる青の中で
雨粒が集まって錆びた手すりを握った
手から香った鉄が、僕のそれと似てた
だけどちゃんと誰かを支えた
歴史を抱えていたから
「一緒にすんな」って聞こえた
ずっと一緒だってさ
肩を組んだあいつの声が朧げに
大切にしてきても、そう思い込んだだけ
疲れた眼には全部が奇跡みたいで、塵みたいで
もうどうでもよかった
最終下刻のチャイム、遠く響く
かっぱで雨を割いた、自転車が駆けていく
がらがらの駐輪場でまた明日、ばいばい
って声が僕に向かってくるのを
待って、待ってしまった
間違ってるんだよ
満たされない渇きを埋める
救いも愛も求めちゃいないんだよ
ただ虚しさに呑まれる勇気が出ないだけ
もう尽きた青の幻の中、浸ってる
時刻を過ぎたバスはまだ来ない
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