Prague

  • 夜半に問う今 – Prague

    古臭くボロい絵筆なんです 色つきが悪くて空虚なもんで何を描こうとしたんだろう陰った空が美しくて流れた雨に目を洗われては浮かぶ雲を見上げてる 傷ついては嘘ついて小さなホントに気づけなくて泣き出すのは わかりきってる描きたいのはまだ覚えているよ 水彩画のように淡い自分じゃなくて暗闇差す光を描きたい 滲んだ自分は位か? 器量か? そこで溺れ未完成な美しさが出来上がりを求めぬように 水面に溶けだした懊悩は…

  • 時の鐘 – Prague

    下り坂を転がる夜は長く逆撫でする静けさに身をよじる 鳴らせるんだ時の鐘をそろそろ朝が来るよ挫けてしまったあの時も何となく許せるよ 濡れた靴の重さに慣れるまでの道のりはどこまでも先へ伸びる 遠回りして見つけた川どこに行くかもわからぬまま朝露しぶきをあげた葉がゆらゆら風と遊ぶ 鳴らせいつも通りの鐘を塗り替えるよう雪が降る響かせよう どこまでも行けそうだよ 君となら思い通りならなくても当たり前に海を飛ぶ…

  • Greedy Rhythm – Prague

    腹を空かせては豪快に貪る飽くなき手に握られた食料は安全かい毒にも糧にもなるし慎重な吟味を いじらしさを敬愛しぬかるみにまとわれたら求めてもないのに優しさ三昧 愛されてるような気にもなるよこちとら飢えに飢えちゃって理想がないの冷めたピザだって美味しいでしよ今は全て吸収し尽くしてパンクしちゃうくらいがいい 情報に酔っちゃって感情が麻痺して赤も青も緑も区別がつけられない混ざりあうなら軽快にわかりゃしない…

  • Roam – Prague

    雨上がり朝 窓を隔てた向こうでのろまな日が昇って 世界が動き出した 探り合う街の形 交じり合う陰と陽の区別もつかないまま よかれとする世界を見た 均等な人の流れ抜けて 高らかに足音立ててブレの無い歩幅で 果敢に歩き出せたらな 街に縛られて行き来する影を置いてく程遠くまで今まで通りを通るのはもうたくさんだよ心ない色に染められたとしても拭う程遠くまで希望は無いさ 無いけどまあここにはいたくはないだろう…

  • 遮光 – Prague

    観光くらいの気分で流すだけ シャッター音が空を響かせるキレイな花や風景を写すけど 美しさを理解してないし汚してみたくなるよ レンズ越しで世界が騒ぐたび シャッター音が人を写し出す排気ガスとライトが混ざりあって少しだけレンズをぼかしてるでもこのくらいが調度いんだ 星を降らしてよ 空と海の間に夜を隠してよ 汚れた心を溶かすまで太陽が見つけても また隠すんだ 観光くらいの気分で流すだけ シャッター音が空…

  • 日照り雨 – Prague

    気まぐれな朝は週に一度のスタイルで飼い犬も驚く程の普段しないようなことができそうな駆け引きも嘘も身に余るもので申し訳ないし硬いコンクリートの焼け付く匂いだけじゃ足りないの 雨粒の音に照りつける日差しを見ようとして 軽やかに舞ってみたんだしぶきを上げる地面に光る虹をそっと全てを受け入れるわけじゃないけど傘はいらないの降り注ぐ雨をもっと 鼻歌混じりで洗い物を誤魔化して確かめていたんだ何が足りないの洗い…

  • バタフライ – Prague

    ひょっとして身構えてるの? 細く頼りない震えた腕で 自信はないねそう一瞬のチャンスだって力んじゃっては元も子もないのに狙われて惨めな外野フライ 歩み進む道には幸せや愛が溢れてるなんて 期待させないで足元ひび割れてるし それを照らす街灯がパタついてるけどコレがスタートライン? 大変だなって 思わずにはいられないって溺れそうだ 喰らいつく時間が息継ぎもさせちゃくれないし だからDance for no…

  • Negai – Prague

    輝いた今日が 滲む夕日と共にビルの隙間に吸い込まれてゆく 暗いのは 怖いから「消えてしまうよ」と告げてるみたいだなほんの少しだけ残しといてよ 淡い夢なんて瞬き一つで覚めてゆくから思い出す前に次の夜明けを探してるこの空に願って他人任せって呆れちゃうほど弱いくせに強がり生きてる 捨てたつもりの 安い願いを隠して風が吹けば なびく髪を盾に「届け」とささやく 期待しては急ぐから昨日さえなくなるような気がし…

  • 流転 – Prague

    溜め息ついた蛍は夢を見るまとわりつく陽炎に夢を見る飛び回っては水草の匂いしてさ川の向こうに 積もる雪を見てる ただ流れてく夏風が全てをかき消してくまだ見とれてた この思いを乗せてどこへ行くの まやかしだと高笑い消えてゆく風鈴の音に耳なりを起こして 川辺に群がるのも飽きた頃に白く光る幻想をまた見せてくれよ 乱されてゆく暑さにこの空が雨降らせどまだ届かないあの雪の匂いが忘れられずに焼き付いた風景がいつ…

  • シェイカーラブ – Prague

    シェイカーラブ そのまんま 小手先揺らすだけ簡単にはいかないんだ 不規則な静と動 酔狂な夜行鳥が ジリジリ近づいてクラクラ揺らしていた 綺麗なその羽を 生き甲斐なんて小さなもんだろう 語る僕はシェイカーラブ規則的なリズムの真ん中で 揺らされる安寧ラブ 宇宙船が 連れて来た 平穏はすぐ消えた シェイカーラブ 中の砂が右手からこぼれてったそれでも憧れた「チッチッ」と鳴らしたいんだ 夜行鳥が残してった羽…

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