Poppin'Party
夏に閉じこめて – PoppinParty
泳ぎつかれた キミははしゃいで、
眠れないとつぶやいた。
「ねえ だったら探しに行こう」
こっそりと部屋を抜けだして――
終わらない夜 海辺に向かい、
「星の海で泳ごうか?」
なんてキミは笑って言った。
私たちに寄り添う 午前三時の淡い音は、
カラコロと響くラムネの瓶だったから、
思い出ぜんぶ閉じこめて、
月灯りにかざし ビー玉のぞく。
忘れたくない思い 砂浜に書いたけど、
波が文字をさらっていくから、
目印を探し そっと瓶に封をして 祈りこめ、
砂に埋めた。
いつからだろう 素直になれた。
夏はそっと閉じていき、
「ねえ 気づいた?」
すべての星がキミを見守ってるよ。
月の光や波の音を 両手ですくって、
思い出こぼさないよう 掌に閉じこめたら、
耳に当てた貝殻から聞こえた、
記憶の声と似てる。
足音聞こえるのは 気のせいじゃない。
振り向けば みんながいたから、
嘘みたいな 夜の音を集め、
胸にしまおう。
ねえ 夏のタイムカプセルは
今もここで眠る。
いつまでも…
星の夜の願い 覚えておこう。
忘れたくない思い 砂浜に書いたけど、
波が文字をさらっていくから、
目印を決めて いつか取りだすときの
合い言葉は――
「大好きだよ」