Nobby

  • ふるさと恋し – Nobby

    空に溶け込む 水平線が海の香りを 乗せてくる白く浮かんだ 入道雲が母の笑顔に そっくりな元気で居てか 母(かあ)ちゃんはふるさと恋し あ~あ 浜恋し 何の返しも 出来ないままに故郷(くに)を離れて はや五年空を見るたび 浮かんで来るよ浜の仕事の 手を休め聞かせてくれた 母(かあ)ちゃんのやさしい声の あ~あ 一節が 汽笛鳴らして 出てゆく船も群れ飛ぶかもめも 変わらぬが松の白浜 波打つ浜で今は見ら…

  • ふたりの絆 – Nobby

    緑連なる ふもとの村で手と手を握り 交わした誓い今もこの胸 忘れるものか今頃君は 野良仕事山の夕暮れ 思い出す茜に染まる あの微笑みを今も忘れぬ ふたりの絆(きずな) 辛い都会で 二冬 三冬それでも今も 覚えているよ母(おや)を一人で 残して行けぬ一人で君も 頑張れや何時か二人で 又会おうお前の清い あの眼差(まなざ)しをいつもこの胸 忘れはしない 早い年月 廻(めぐ)って過ぎて友から長い 手紙が…

  • おにぎり – Nobby

    噴出す湯気を 見る度(たび)に白いおにぎり 想い出す母が握った 温もり恋しおやつの代わり 握ってくれたこげの混ざった おにぎりを湯気の向こうに 思い出す 小遣いひとつ 無い昔白いおにぎり 待っていたたまに麦めし 混ざっていてもお菓子の買えぬ 子供の心いやし包んだ おにぎりを遠いふるさと 振り返る 何でも有りの 今でさえ白いおにぎり 懐かしい姉とほうばる あの味恋し忘れぬ香り 梅干の味磯の香りの お…

  • ぬくもり – Nobby

    傍に寄り添う それだけで安らぐ気持 何故だろう心触れ合い 知り合って幾年月を 重ねたろ心に浮かぶ 思い出もぬくもり感じる 二人の絆 つらい寂しい 時だって目と目で二人 励まして越えて歩いた 茨道(いばらみち)これから先も 有るだろう苦労の路(みち)も まっすぐに優しさ労(いたわ)り 二人の心 空に大きな 虹の橋希望の夢を 咲かせよう心重ねて 頑張ってこの先二人 何時(いつ)までも歩いて越えて その…

  • おふくろ – Nobby

    夢にはぐれて 帰った村に待っていたのは うしろ指あの娘も嫁いで 去ったけど空の青さと おふくろだけが俺をかばって かばってくれたっけ 何は無くても 一緒に暮らすそれが一番 うれしいと涙を浮かべた おふくろの丸い背中を いたわるようにそそぐ夕日が 夕日が赤かった いつかいつかと 気にかけながら出来ず終った 親孝行今夜もやさしい 星空に俺のいのちの おふくろひとりいくら詫びても 詫びても遅いけど 人気…

  • 父さんの顔 – Nobby

    幼い頃は 夕方親子(ふたり)明かりの薄い 粗末な風呂で肩も浸かれと 親父の膝で竹の柄杓(ひしゃく)で お水を飲んで百を数えた 檜(ひのき)風呂怖い顔した 父さんの顔 他人(ひと)には甘い 父親だけど家(うち)では怖い 雷神(カミナリ)様で幼心(おさなごころ)に 思って泣いたあんな親父の 真似などしないきっとしないと 誓ってた遠い昔の 故郷遥(はる)か 何でも早く 仕事を済ませ姉弟(きょうだい)みん…

  • 三毳山−みかもやま− – Nobby

    まん丸顔の おふくろをいつも泣き泣き 追いかけた甘えて生きた 幼い日時々空を 見上げてはおさない昔 想い出す母と登った 三毳山(みかもやま) 七曲がり坂 登りつめ返る笑顔の 母の顔心にいつも 掛けながら時々窓の 硝子戸にエプロン掛けの 母の影淡いかたくり 咲いていた 学校からの 帰り道雨に霞(かす)んだ 三毳山はっきり今も 覚えてる時々指を 見つめては夜なべに編んだ 手袋の母の温もり 想い出す 人…

  • 愛死 – Nobby

    信じられない 節分の夜カタカナ文字が 濡れていたうそ うそ 嘘だ まぼろしだ夜汽車の窓に 茜(あかね)の雲がぽっかり浮いて 笑って見えた別れの 愛の 瞬(またたき)かあれは あ~あ 愛の微笑み 紅い夕日の 真紅(まっか)な浜辺寄せては返す 白い波なぜ なぜ 何で 何故なんだ黄色の空に 叫んだあの夕(よ)悲しみの傷 残して消えた波間に 揺れた 流れ藻(も)はあれは あ~あ 愛のなきがら 時が過ぎても…

  • 女の泪 – Nobby

    会ったあの日は 別れが来るとついも思った 事など無いに帰る貴方(あなた)の 背中には私の知らない 影がいる戻れない 戻れないもう 昨日には押さえきれない 女の泪そっと隠して 袖でふく 悪い事とは 想いもせずに甘い言葉に ほだされ燃えて罪を重ねた この三月(みつき)私の罪(せい)なの 許してねせめないで せめないでもう これ以上人に言えない 女の泪そっと包んで 袖を振る そうよ私も 秘密があるのいつ…

  • 祖谷の女 – Nobby

    ギーコンサッサ 紙すく音が山に谷間に 流れてく水も冷たい この山里で若い娘の 細い手で手透(す)きの和紙の 一枚に心を込める 祖谷(いや)の女(ひと) クルクルクルリ 糸まく音が渓(たに)の吊り橋 渡ってく霧に霞(かす)んだ この山里の若い娘の 夜(よる)仕事思いの糸の 一本に命を紡(つむ)ぐ 祖谷の女 ~祖谷のかずら橋しゃー蜘蛛(クモ)の巣(ゆ)のごとく風も吹かんのに 揺ら揺らと~ キンコンカン…

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