こんなにも長い間 何故歌って来たのだろう
ちいさなしあわせや 伝説の向こう側に
逃げ込むチャンスは いくらもあったのに
まだ 歌っている
控室の窓辺の かすみ草の向こうを
君の横顔に よく似た思い出が
とおり過ぎてゆく 開演のベルが鳴るまで
あと 15分
全てを手に入れたり 全て失くしたり
君までも ひきかえにして
歌い手は虹のように 悲しみの雨の向こうで
咲くものだろうか
I’m a singer 虹になりたい
ひとときのヒーロー 演じて そして
I’m a singer 振り返ったら
幻のように 消え去るもの
誰かの幸せと 入れ違いに
時々ふとラジオから 先に逝った友達の
なつかしい唄が 流れることがある
そうだね永遠に 唄い続ける
しあわせ ふしあわせ
誰に負けても構わない 自分には負けられない
いつか時が過ぎて 思い出に変わったとき
目をそむけないで いたいだろう
僕はまだ 旅の途中
誰かの心の 扉を叩き続けて
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