誰のせいでもなく自分自身の取捨選択で
ここまで来たんだと僕は言い切ることなど出来ようか
誰のせいにもせず他人の業さえ全て背負い切って
あの丘の上まで歩く聖者に石を投げつけながら
あれからどれくらい僕は幾度生まれては死にながら
争いの日々にその足を前に踏み出せたろうか
あれからどれくらい命の輪廻から転げ落ちながら
今に至るまでどれだけのバトン繋いできた
誰より近くて果てしなく遠いリレーのアンカー
ゴールテープなんてどこにもない 表彰台すらあるはずもない
ただまっすぐまっすぐに折れ曲がった 光になれなかった光たち
揺りかごで聴いた墓標に名前を刻む音を
忘れ去ったまま何かを信じることなど出来ようか
揺りかごで聴いた逃げ切ろうと囁き笑う声を
振り払いもせず僕は何度やり過ごして来た
誰もが誰かの世界を繋ぎ止めるためのアンカー
灯台なんて見当たらない 方位磁石も持ってなんかいない
ただまっすぐまっすぐに道を誤った 世界樹になれなかった枝葉たち
誰もがいつしか世界を締め括るリレーのアンカー
ゴールテープなんてどこにもない 表彰台すらあるはずもない
ただまっすぐまっすぐに折れ曲がった 光になれなかった
光たち
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