KRD8

君と僕の唄 – KRD8

灰色の空は心象風景
瞼を閉ざして悪態ついても
晴れないのは誰のせい

夏の終わりのスピードで
この息苦しさを吹き飛ばしてよ
選んだわけじゃないのに

温度感だけ
手の平に残ったまま
いつの間にか
影が消えて
置いていかれたメモリー

こんな夜を巡って星の光集めて
名も無い奇跡に想いを馳せたって
想像力の足りない僕じゃきっと届かないこと
ああ わかりきってたのに

君の声が聞こえなくなって
耳鳴りだけが
まだ僕の側にあった

僅かな時間の儚さ
あてつけで涙を流してみても
晴れないのは雨のせい

頑張ったとは言えないけど
特別 怠けたわけでもないよ
生きていくこと 今まで

蓋をして
歩いていける強さが
欲しかったんだ

眩しさに目を
潰されないように

捨て損なってきた宝物を並べて
あの頃の匂いと眠りについたって
巻き戻すつもりなんてかけらもないんだよ
ただ 少し疲れただけ

救いのない映画みたいな朝
また出会えるかな
その愛おしさに

騙しきれなかった心が叫んでいて
眩しくても目を開けなきゃいけなくて

夕昏の約束も
泣き顔のキスも
クロニクル 続いていくんだろ

こんな
夜を巡って星の光集めて
名も無い奇跡に願いをかけたら
想像力の足りない僕でもいつかきっと
届くと信じさせてよ

嘘みたいな
静けさの中
思い出したこと

夢を見た
君と僕の唄
夜の向こう側

まだ聴こえている

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