知らなかった
何色かも
はじめてわかった
あなたがそれを映した
たしかに今触れたのに
気づけばもういない
重ねた時間はやがて
滲んで色を変えたの
混ざってしまったことが答えなら
濁りも僕だと知った
見失った
感じていたはずの温もりを
知りたくなかった
独りの夜は長いと
変わらないでと笑った
あなたはもういない
重ねた色はやがて
霞んで そっと消えたの
何度も抱きしめていた想いは
零れ 見えなくなった
満たされていたはずなのに
空っぽのままで
何も聞こえはしない
息を潜めたまま
渇いたこの心は
沈んで抜け出せないの
忘れようとして消したその声が
今も胸を濡らした
重ねた時間はやがて
白に染まって見えたの
それでも確かにそこにいるなら
返事をしてと願った
あなたの色を探した
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