透けるような言葉を幾つも重ねた
舌に乗せた偽り、あたしの胸を枯らすの
仮初の愛なんて糧になるはずないのに
消えてしまいそうな愛は要らない
その手で真実を掬って
溺れるまで与えてよ
生かして、あたしの全てを。
藍に埋もれる時を幾つも数えた
はぐれていく心が、あたしを駄目にしていく
夢の無い夜なんて糧になるはずないのに
崩れ落ちそうな愛は要らない
その手であたしを支えてよ
心をそっと抱きしめて
丁寧に、愛してほしい。
あなたがくれた花は枯れて、音も無く泣いている
見たくないと眼を閉じてあなたを捜す
触れることのない愛は要らない
その声であたしを起こして
そっと息を吹きかけて
あなたを感じたい
無色な愛は要らない
あたしを綺麗に飾って
この部屋から連れ出して
全てを愛してほしい、いつまでも。
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