禁忌の寓話 – IV KLORE
闇に包まれて綴られる…
亜人達の寓話-marchen-[メルヘン]
異彩なる、その姿形…
禁忌の扉が開かれる
喰い違う物は…存在理由-raison d’etre-[レゾンデートル]其々[それぞれ]に宿る確かなる魂-psyche-[プシュケー]
──嗚呼…異美[うつく]しき
この物語を描こう…
世界の総て包む様に
誰もが目にして畏怖する耽美な
終わらない旋律-cadenza-[カデンツァ]…
妖しさは口を閉ざす程の魅惑…
恐れは目を閉ざす誘惑…
此れこそ正に蠱惑[こわく]の接吻-baiser-[ベーゼ]刻みつける四闇寓話- IV KLORE -[フォークロア]
夜舞い降り踊りだす…飾られた魔律人形-marionette-[マリオネット]艶めかしき熱い吐息は触れる事の無い…夢魔-le succubus-[ルサキュバス]
狂月[つき]は満ち欠けて…猛る人狼-bestia-[ベスティア]黄昏の狭間…現れる幽霊-phantom-[ファントム]
──嗚呼…異麗[うるわ]しき
この物語を記せば…
世界の総て変わって行く
傅[かしず]き崇め頭[こうべ]を垂れ祈る
永久[とこしえ]の異形詩-lamento-[ラメント]…
可憐さは手を伸ばす程の煽惑[せんわく]…
嫋やかさは眩む昏惑[こんわく]…
此れこそ正に不滅[ふめつ]の表象-idea-[イデア]浮かび上がる四闇寓話- IV KLORE -[フォークロア]
「哀シミハ花トナリ此処デ咲イテ…
宵闇ノ中デ星々ヲ仰イダ
重ナリ奏デル四ツノ寓話[メルヘン]──」
其々の歌と声やその躰…
禁忌の扉が今開かれていく──
撥ね退けられて…現し世を憂い生きていた
其れでも光を求めていた
涙を流し傷いて尚今…此処で生きているから
此の気持ちこそが繋がった四つの
確かな絆と意味だから…
其れでもいい…其れだからいい
共に歩む四闇寓話- IV KLORE -[フォークロア]
異なる此の手で描こう…
世界の総て包む様に
畏れは光に哀しみは夢に
変わり行く希望-espoir-[エスポワ]
此の気持ちこそが繋がった四つの
確かな絆と意味だから…
其れでもいい…其れだからいい
共に歩む四闇寓話- IV KLORE -[フォークロア]
LaLaLa…LaLaLa…
私たちが四闇寓話- IV KLORE -[フォークロア]