Hiromitsu Kitayama
赤い夜に – Hiromitsu Kitayama
静寂が騒がしくて耳を塞いだ
空がやけに近く見えた
赤く輝く月だけが
ホシのありかを知ってた
薄明かり滲む街
探している
正しくなくても間違いだらけでも
幸せなはずの二人が
どこかにきっといるかもしれない
今約束を交わそう
二人だけの秘密にしよう
首輪をつけた悪魔に唆されて
胸の奥を塗りつぶした
赤く輝く月の下
泳げない魚みたいだ
ふいに触れる指先はまだ冷たいのに
どうしてかな不思議なほどに君の目は優しい
歪なままでも不自然なままでも
それでも愛がここにある
君と僕だけが息をしている
赤い夜に飲まれてゆく
正しくなくても間違いだらけでも
幸せなはずの二人が
どこかにきっといるかもしれない
結び直す赤い糸
正しくなくても間違いだらけでも
幸せに笑う二人を
僕ら必ず見つけ出せるから
今約束を交わそう
二人だけの秘密にしよう