HARCO
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しまじろうと いこうよ – HARCO
きみは まだ なにも しらないひろい ひろい そとの せかいおもいきって いえを とびだそう さわってみよう よごれてみようみつめてみよう であってみよう しまじろうと いこうよもじもじしてる ひまは ないひろい ひろい あたらしい せかい びっくり するような ことも あるふれてみるのが こわいときも あるだけど そこで たちどまったらビッグには なれないかもね しまじろうは いくよきみと いっ…
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親子のシルエット – HARCO
親子のシルエット 西日に溶けて朱色のドームに吸い込まれていく いびつな雲を束ねて遊ぶ家路は遠く だけどずっとここにいる 昔の自分に電話をかけるよいつかこんな日が来ると教えたい 小さな靴で踏み込むあらゆる道をつないでいくだけで精一杯 親子のシルエット いつか流した涙のプールの水面に揺れる 永遠という言葉はあっても時計は進む だからまだここにいる 未来の自分にメールを送るよ脇目も振らずにただ進めばいい…
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ホームタウン – HARCO
着慣れたシャツの釦をとめて トースターの焦げあとを眺め時間を運ぶフォークリフトに ふと別れを告げたくなる朝 風に逆らい飛ぶツバメさえ いつかは帰る愛しき我が家こんなに長く戻らなければ 街の顔つきだって違ってる きっと誰も忙しくしてるけど会いに行ったら、なんて言われるかな さぁ 帰ろう ホームタウンチケットを探そうちょっとだけ立ち止まって今日から抜け出そうWonderful Communicatio…
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みんな、君だけを待ってる – HARCO
このドアの向こう側 ひとりじゃ行けないんだだからこそ 進むのさ 本当の君はスーパースター 「好きなこと見つけたい」って誰かにそう 言ってたね みんな、君だけを待ってる そこに明日があるから僕らが暮らす町のざわめきを越えてつながっている この空の向こう側 みんな知らないけどだからこそ 飛び立とう 月より遠くへ行こう いつの日か 大人になって思い出す 今日のこと みんな、君だけを待ってる そこに僕らは…
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魔法のステップ – HARCO
街の音をリズムに変えて 踊り続けても「そんなの無理」って皆 口を揃えて言うんだ 前と後ろ 間違えてるって 笑われてるのに無理矢理 おどけてみせて 踏み鳴らすのさ 魔法のステップ 僕に見せて 転ばないように泣き出しそうな 空を見上げて 大どんでん返しさ!イバラの道を貫け 手を引いて歩くよ指きりして 約束してあげる 風の音にメロディ乗せて 唄い続けても「そんなの嘘」って皆 口を揃えて言うんだ 振り返れ…
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MY JOURNEY – HARCO
大きな噴水のなか コインの数だけきらめいた光は多くの願いをくらませる 浮かんだ虹の向こうに 姿を見せる過去や未来彼らは今日という輝きを見ていた 一度きりの僕の旅は どこへ向かうのだろう誰かにそっと背中を押され ここまで来たけど ひとりきりで生まれてから 君を探して歩き回りはぐれる前の二人に戻れたとしても続くよ ジャーニー 目的地を見失って 荷物を下ろしかけたときはひとつの想いに振り回されていた 正…
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文房具の音 – HARCO
どこかで聞いた音がする ささやき声よりも静かに指の中を転がりながら 心に寄り添う文房具の音 あの人の横顔がちらつく そんな日は削りたての鉛筆で描いてみる トキメキに寄り添う文房具の音 できれば小さな贅沢を 僕の手のひらにください寂しいときも 触れるだけで ホッとする あの人と初めての約束した今日はルーズな癖をやめて いつもより早めに出かけよう文房具を連れて たとえば小さな冒険を 僕の靴底にください…
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響き合うぼくらの呼び声 – HARCO
コスモスの道を駅まで歩いた去り行く季節の歌を聴きながら 汗ばむ背中で受け止めた声に僕はちっとも気付かずに鼻を鳴らした 誰かの手が はずす僕のイヤフォン振り向けばそこに 得意げな君の顔 響き合うぼくらの呼び声に重なり始めた街のざわめく音 思い付く言葉をつないでは君の声を聴きながら、胸に手を当てる バイパスを越えて届く風よりもぼくらの話が途切れないように 大きな身振りで黄昏を隠すだけどちょっぴり空回り…
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バルコニーファーマー – HARCO
膝を抱えて泣いているから いつも答えは YES NO YES NO今日もここから街を見下ろし 春の気配を探している 明くる朝、種をまくまるでゴッホの絵のように黄金色の陽の光を浴びながら バルコニーファーマーときどきは見ているよ朝になれば 僕の涙をあげるよ 唇を噛み歩き続けた 君の答えも YES NO YES NO思いがけない夕立ちのなか 脱げたヒールを探している 道ばたにしゃがみ込み神様にすがるよ…
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地平線の向こう – HARCO
小さな窓の向こう そっと手を振る人白いカーテン越しに立って 僕を見送るから昨日をかたどる影 もう 責めはしないさ旅立ちの日に合わせるように 咲いたクレマチスも 先を急いでいる渡り鳥のあとを追いかけて空を駆けていこう 滑走路は 生まれた街 地平線の向こうにある もうひとつの太陽の下でせいいっぱい生きてゆこう いつか君を迎える日まで 夕焼け 一番星 ふと見上げながら胸に残した覚え書きを 少し読み返した…