GANG PARADE
トーナリティ – GANG PARADE
寂れた街角
滲んだ夜景
土砂降りの雨がドアを叩く
煤けたシーリングファンが
音を立てて
淀んだ空気と夢をかき混ぜた
落ちる影は
長くなって
消えない
見えない
明日へ向かった
何千回と繰り返して
それでもまだ
乾き切らぬ傷を抱えて
物語は転がってゆく
少しでも遠くへ
振り返るのは後にして
空が地の果てと混ざるまで
行こうか
星のない夜を
歩き続け
折れたヒール
今ここはどこ?
変わり続ける
景色の中で
たった一つ
代えのないものが
あれば、それが
繋ぎ止めるさ
たとえ
姿が違っていても
なんてことはない、そうだろ
このまま、明日が来なくたって
今日までの日々が
僕らをかたどるから
恐れるに足るものなんてないさ
今ここで一つ、息をする
数えきれない夜を超えて
治りきらないままの傷も
たまらなく愛おしい
歩んだ軌跡だ
気がつけばほら、遠くまで来たね
わかってるよ
僕たちの長いこの旅の先で
待つ景色を見るまで