Galileo Galilei
とりあえず今は – Galileo Galilei
ねぇ 降ってないのに感じる雨 どしゃ降りの中で突然
自分が自分じゃないみたいだ からっとした春の日差しの
下にいる僕らが見えている それなのに
触れない 君の手に
ミサンガの脆さだけ知ってしまう
でも痛みとともに 優しく
頬を撫でる君の声が確かに 全てを生かしている
とりあえず今は
あぁ 去ってないのにそこにはいない 青の怪物 おぼろげ
眠ってるときこそ思うんだ 濡れて光る君の前髪で
隠れた瞳には見えていた その先に
触ればいい 君の手で
わからないことが美しくても
ほら痛みとともに ざわめく
夏の風にくしゃみして笑ってよ 君も僕も生きてる
とりあえず今は
で結局
触れない 君の手に
ミサンガは部屋の隅に結ぶよ
もう痛くなくなる おまじない
唱えるように君の声は 誰かに こんなふうに言ってた
“とりあえず今は”