CHIIO
The Fog – CHIIO
みえない壁のような空気にとりかこまれている
「どうにもならないなら、はやくここから抜けだそう。」
「光ってみえるあの月も だれかが書いた絵だったとしたら…」
うまくつくったはずの砂の城 飲みこまれてゆく
「もうそろそろわかったはずさ。つぎの船にのって旅立とう。」
「光ってみえるあの星が だれかが書いた絵だとしても、
最後までみていたい。消えるまでみていたい。」
みえない壁のような空気にとりかこまれている
「どうにもならないなら、はやくここから抜けだそう。」
「光ってみえるあの月も だれかが書いた絵だったとしたら…」
うまくつくったはずの砂の城 飲みこまれてゆく
「もうそろそろわかったはずさ。つぎの船にのって旅立とう。」
「光ってみえるあの星が だれかが書いた絵だとしても、
最後までみていたい。消えるまでみていたい。」
パジャマを着たまま 寝ぼけた顔で迷いこむ綺麗にならぶ空き缶にむかって 石をなげつける 夢の中?「たくさんの声や目、ここにはないよ。」「惑星のつくりかた、おしえて
遠くなってゆく ゆくよたよりない窓に手をあてて目をつむったまま なにも荷物はいらないようごきだす船に身をまかせてゆくよ窓のそと ひかり 船はどこへゆくのトラルフ
おそろしい言葉が降りそそぎかなしい未来は近づいて浅いプールでおぼれる「空の飛び方をおしえて。」「風船につかまってゆけるよ。」月が綺麗な こんな夜なのにうつむいた
首をかしげてねじれたここはどこか鼻歌うたう だれかの声がきこえたよ「ほとんどすべて歪んでしまったとしても、わたしはいつもこの場所にいるよ。」首をかしげてかたむい
ドアをたたく音 鳴りひびく「ここで待ってるよ。いつまでも。」「青い芝生はもう枯れてしまったよ。しらない言葉をおしえて。」
時計の針もない いまではなんにも意味のない本当も嘘もない ここではなんにも意味はない「長い時がたっても変わらないよ」「すこし声を聴けば思いだすよ」だれの足跡もな
視界はねじれたまま ゆがんだ光に包みこまれてすこしふしぎな場所で いま 終わりの気配「とおく離れていても、ずっと忘れないでいて。」「もうゆくよ。またいつか会える