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  • 祭りの終わり – cadode

    街、消える灯り帳が下りていく今日は祭りの終わり手を取って眠りたいいるはずの誰がいなくとも 桟橋に立って眺めた向こうでふやけていく空曖昧になっていく 面影をずっとしまっていたい失くすなら知らないままでいたい叶うなら恥を忍んで言いたい連れて行かないで どんと鳴って顔を伏せるよう提灯の灯りが落ちるよコントラストのない夜道をなぞっていく 忘れないよう そっと一つ落とした火花が今度は煙に変わってくよ「白い服…

  • 縷々 – cadode

    ずっと前から紡がれてた私の身体、思考曇天の海路に飛んでいく渡り鳥幾万年前の私はどこにいただろうその夢 肌寒い風に揺れわたしは消えそう脈々と続く畝あなたの埋葬 数えきれない解れ直して返そう私の姿かたち全部誰かの夢 永遠なんて ないと知るんだ小さくなった あなたを見て積んで壊して やっとの思いで出会えたのに いつか世界が 荒野になって喇叭の音が 流れても今日よりちょっと良い明日なら作れるから 全部終わ…

  • たまゆら (feat.水槽) – cadode

    木立の陰でやけに青く見えた空が物憂げな顔で私を呼んでいたのどんな日も どんな日も輪郭がないよこんな日は こんな日は忘れたこと思い出そう あなたが歌う歌も広い部屋の飾り窓も私の心の奥に触れた また触れた 慣れないことに慣れた日々を抜け出してみようこのサンダルが融けて無くなるまでどうしようもないあの頃にも戻れるとして後悔は戻んないよ 言ったでしょ さんざっぱら 道行く人の 話し声がやけに響く隘路の隅で…

  • ポストスクリプト – cadode

    型のない 人は弱い私はいつでも不揃いクーラーのない 部屋でひとり筆を取り夏を描く 誰も彼もが表層だけを見て恥じるけど誰も彼もがそうだろ積もり積もって生きてる 際限のない あなたは綺麗私はいつでも不届きクーラーのない 部屋でひとりあなたの幸せを祈る 雨垂れが肌に触れはじめて感じる胸の痛みだけは捨てないでくれ自分のため 身を削って書くものがいいとは限らないけれど私が私でなくなるよりマシ はじめて会った…

  • 感嘆符 – cadode

    コンテクストは絶えずぶっとんでいる世界中の頭の中に まだ知らないもの見つけたい溶かしたいwanna be like *** 理由なんて知らんがその魂は自由だ飼い慣らすことは出来ないのだろう 誰になったっていいよ時を羽織るように重ねた月日が君になるように来世 見つけ出して煌きによく似ている 感嘆符で 競争しようか 蓬莱へ(競争しようか 塔まで)想像しようか 往来で(想像しようか 業で)競争しようか …

  • 波止場にて – cadode

    思い出は古い波止場 引き波を連れていく渡し舟見えなくなって いつしか海原に行くあなたに餞の髪飾り わたしには見えないものあなたには見えるから 地平線の先に誰かを探してる私の行方をあなたが照らしてる 人は連なりいつか交わる波間まであなたが見てた先に終わりはすぐ来ないはず 忘れた物語に餞の髪飾り進めなきゃ戻ってくだけここでまた叫ぶだけ 漕ぎ出した舟はいずれどこかへと届くから にじり寄る不安を抱き寄せて…

  • カモレの夏 – cadode

    叶えたいのは何?どんなものでもいいから描いたらいい 青すぎる海に手を伸ばしてはふいに立ち止まったり夕暮れに溶け込んだり ただいまを言えないまま旅路の中に一人迷いこんだ世界にあまりある命のなかなぜだか あなただけが輝いた テーブルの上で歌う誰かのうたをかき消しながら過ぎていく夏風は遠くへ (「もし、神様がいるとしたら、それはきっと本当に綺麗な青をしてるんだろうね。」彼女がいた夏は遠く過ぎ去った。防波…

  • 逆風 – cadode

    プライド捨てんながっぷり四つで行こうプライド捨てんながっぷり四つで行こうプライド捨てんな エイ 夢にも思わぬよ変わる風向きが牙を剥く誰彼構わずてんで藪から棒に どんな 生き方も揺れる ゆれる ゆれる柄でもない事ばかり 言い合って プライド捨てんながっぷり四つで行こうプライド捨てんながっぷり四つで行こうプライド捨てんなどっぷり生きていこうプライド捨てんな エイ 行き交う嘘の波我らいざ行かんどうでもい…

  • 近道 – cadode

    三度目の春が来た芽吹くものに届く日差しおもかげ 残ってる覚えてる?駐車場裏を抜ける近道 雑踏を遮って そよ風で揺れるカーテン先細る未来に 夢を見てた散々でも救われない 世界なんてもうどうなってもどうなってもいいよ君がいるなら 思ったよりもみんな変わっているものさ近道じゃなくて違う道を行ったのに 君はなんで 夢になって 現れるの忘れてたはずの顔も声も 湛えねえ 僕は何を 捧げたなら 報われるのただ立…

  • 寺にでも行こうぜ – cadode

    ベランダで傾いた日を眺めながら誰かのこと考えるメランコリーでも笑って悩みなんて一つも言い出せずいる どうでもいいことばっかで悩みますでもしょうがない 後悔したくはなかったそれ、私が言ったら変わります?解脱したい 解脱したい 解脱したい 君 君 君といたせいで高鳴ってんだ胸が釈迦だって許してくれるはずだから 寺 寺 寺にでも行こうぜこの完全な世界が頓珍漢ならば身体ひとつだけでいい あらかた 片付いた…

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