BIN

  • さよなら – BIN

    夜明けのスカイラインと鈍色の空が捨てられた残滓に永遠を与えた 歪な感情を巡り回れば答えのない問いに終わりを与えた 主役のいない映画を観てた退屈しのぎにすらならない 人生にさよなら遠くへ誰もいない世界へとさよなら未来へこの時間が終わる頃にさよなら代わり映えのない日々に 摩天楼がそびえる眠らない街がさまよう残照に永遠を与えた シナリオのない映画を観てた喜怒哀楽もないワンシーンを繰り返す モノクロームの…

  • babylon – BIN

    大体のことがよくできてる時計仕掛けの世界でノイズのように街が喚く時代錯誤の軋みさ 針のないゼロの世界で終わりのない欲望をまき散らして人が踊るピエロのように どうやってもバッドエンド神様だってうんざりさ救えない世界に幸あれどうやったらハッピーエンド?幸福の定義なんてさ教科書には載ってないや 隠された真実が残酷なものなら知りたくない歴史なんて勝者が作るのだから隠された犯行が残酷なものでも構わないよ正義…

  • Sybil – BIN

    相変わらず君はひとりぼっちのまま不器用なくらいに僕を傷付けるよ きっと僕たちはずっとこのままだけどさ寂しくはないはずだよ命は一つしかないはずなのに僕たちは違う世界を見る 相変わらず君は馬鹿なことをするよ羨ましいくらいに幸せにみえるよ ずっと僕たちはきっとこのままだけどさ苦しくはないはずだよ時計は同じ速さで進むはずなのに僕達は違う時間をきっと僕たちはずっとこのままだけどさ寂しくはないはずだよ命は一つ…

  • アンハッピーエンド – BIN

    夜空に姿を隠す死神が獲物をみる蝋燭が消える瞬間(とき)を傍らで待ち焦がれている 十字路に潜む悪魔が運命をかき乱す憐れに嘆くものを偽りの優しさで騙す 暗闇に手招きするものが何者かなんて知らないここじゃない場所へ連れ去ってくれるならどうでもいい 神様はいつも僕を見捨てて消えてしまう幸福はいつも誰かが奪い僕はまた祈る 最果てに取り残された迷い子をハゲタカが言葉巧みに喰らう何もかも残さずに 神様のフリをす…

  • mood – BIN

    柔らかな風が東へと抜ける景色を置き去りにして 黄昏る海が後ろ髪を引く薄明りの日々を 忘れないように消えないように崩れないように抱きしめて囁くような擽るような風が流れる 車窓に流れる出来の悪い映画をコマ送りで眺める 繰り返すラストシーンは別れ際のようなセンチメンタルの香りがした 月明かりが照らす白線をなぞって黎明を探す 傷付いた心に静寂が沁みて少しばかり痛い 失くさないように見えないように壊れないよ…

  • シュシュタイト – BIN

    時計の針が回るように人の心は満ち欠けてく回顧の糸を紡げば絡まる縁(よすが)に絆される 羅針盤の針のように進む後ろ姿を辿るシャンバラの道を歩く人の形は斑模様 待ちぼうけ僕らは迷い、惑う待ちぼうけ救いを求めたがる待ちぼうけ神様は何処にいる他人の足跡をただなぞるだけ 聖典をただなぞるように信じるものに身を委ねる仏の顔も知らずに祈る姿を猿真似する 待ちぼうけ僕らは憐れ、情け待ちぼうけ教えを求めたがる待ちぼ…

  • 朔の贄 – BIN

    この命を捧げる運命なら抗うものは幼い頃に失くした父と母が残したその眼差しは心の呪いとなる 憎しみが争いを争いが哀しみを輪廻のように世界をかき乱すなら小さなこの命に生きる意味をあなたが宿したんだ 紛い物同士、運命の賽は投げられた願わくば最期まで この思いを、この心をあなたに捧げるのなら慰めも 憐みもいらないから この誓いを、この運命をあなたが望むのならば苦しみも、悲しみも抱きしめるから 喝采を浴びる…

  • ハイウェイローナー – BIN

    騒がしい夜には耳をふさいで夢際に眩しすぎるネオンが瞼越しにサイン描く 言葉は紛い物飾りついた人混みが街を飲み込む見捨てられないように 醒めない夢を見続けたくて明けない夜を駆け抜けるハイウェイ飛ばす風のように前へ行先は誰にも分からないマイウェイ走る煌めくように前へ終点は誰にも分からない 寂しさが理性を焦がすowner of a lonely heart傷付かない日々の代償に空虚を選んだんだ 心は嘘吐…

  • Hollow – BIN

    淡い期待なんていつも裏切られてばかり信じていたものさえいつか泡のように消えてなくなる つまらない本音より優しい嘘を求めてる不都合な真実は耳をふさいでしまうから仮面の下に隠す本音を暴こうとしないで醜いものなんて誰も望んじゃいない目を背けるから 騙して、騙されて嘘の関係に安らぎを得る綺麗なものだけを求めて世界は醜く歪んで壊れた 永遠に夢のままで幻を見続けてる現実は酷く穢され誰も生きらないほどに歪んだ …

  • melt – BIN

    もう、誰にも会いたくないそんな日々もいつかああ、何もかも分からないまま溶けて消える 誰にも見えないように独りの逃避行眠れない夜が悪夢を消し去る気付かないように分からないように平気な振りして独り夜に消える もう、お喋りは聞き飽きたよそんな日々もいつかああ、見えないように音もなくただ溶けて消える 見慣れたこの景色も見飽きたこの景色も時が回れば色彩を帯びる聞き慣れたその言葉も聞き飽きたその言葉も時が回れ…

Back to top button