少し憧れてたような
短いお話にあるような
非現実的なようで よくあるのかも
ちょっとだけ特別な夏
目覚ましとともに聞こえる
忙しない蝉の声
憂鬱な朝をかき消すように
君を思い浮かべた
好きな人が出来たんだよ
サイダー片手に飛び出した
願い込め 線香花火
恋に気付いてこの気持ちが
どんどん大きくなるのは夏のせい?
ドキドキが続けばいいな
暑いのはちょっと嫌だけど
なぜだろう 胸が高鳴るこの季節を
ずっと待っていたんだ
例えば肩を並べて歩く
それだけでもう満たされてゆく
ふたりの距離が近くなってく
今だけかな ずっと続くかな
誰も知らないままでいい
ふたりだけの秘密がいい
ハッピーエンドじゃなくていい
だって大体がそうなんでしょ?
前髪が触れそうな距離
少しの隙間もいらないよ
ふたつの火花が儚く散ってしまったら
どうなるの?
ふたりきりになれる魔法
瞬間に消えてしまうんだね
いつの間に朝は 静かになっていたんだ
願い込め 線香花火
恋に気づいたこの気持ちを
このまま夏に取り残さないように
ドキドキはまだ続いている
少し冷たい風が吹いた
ひと夏が線香花火に終わる
この恋はまだ続くんだ
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