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鉄紺と黄緑 – ArtTheaterGuild
思い出の片隅はもう白く濁り
色褪せたまま剥がれてしまうから
触るな
近寄るな
染まるなら
迷うなよ
僕のつけた足跡は誰かに似てた
言葉遊びで逃げ出したあと
今日は何を誤魔化していいんだろう
数えきれない数を数えて
辻褄がゆるやかに合っていく
生まれ変わるならもう花になって
居るだけで誰かに愛されたい
鉄紺と黄緑が
胸を這う
何度も
土の中に浮かぶ雲なんて無いけど
「ある」と信じる君が好きだよ
春風はまた嘯いたまま
お別れもなくどこか遠くへ
いたずらに季節をめくるけど
皮肉だな お揃いの服を着たって
価値の無い化石になれはしない
すがたかたち
その匂い
変わらない事
どうしても
替えの無い眼差しで君を見てた
土の中の雲が顔を出した
すがたかたち
この匂い
無くしたくない
今日こそ
思い出の片隅がもう白く濁り
色褪せたまま剥がれてしまっても
触ってて
近寄ってね
染まらずに
歌うから
言葉にはしないよ