AJISAI

  • 0 – AJISAI

    生きる意味探してた そんなの無い事も解ってたのに押し寄せる人混みの中 自分まで見失いそう 僕は誰だ?“名前”じゃなく証明が欲しいいつも探してた いつも望んでた痛みだけが確かなもの だけど傷を刻むくらいなら 0になりたかった 何もかも全部捨て去ってだけど0になれなかった 違う明日を僕は願ってる 誰もが喜びや幸せ掴もうと手を伸ばすけどもしも本当に触れることができたら それはただの紛い物 右と左の境目を…

  • コインとランドリー – AJISAI

    佇む街並み 急ぐ人の群れ 十人十色だと誰かは言うけどもしもこの世界がモノクロだとしたら 少しはマシなのになあ小さな頃から「協調性」という名の服を着せられて生きてきたけど背が伸びるたびにそれも窮屈になって 今じゃ僕を苦しめる 表か裏かで投げられたコイン 縦に立つ可能性に賭けてみたい 明日はきっと何かが違う そんな希望胸に抱いてああ 誰もが生きるから 何とか今日を越えて行けるんだ人混みに流されながら …

  • 鏡 – AJISAI

    鏡の中 映る自分の姿が嫌いだと君はつぶやいて目を背けた目に見えてる所ばかり君は気にして隠れてる内側をちっとも見ようとしない着飾ることに疲れたと君は言う それでもまだ慣れない笑顔で愛想笑い上手く生きるための術を探しては また一人で塞ぎ込んでる だけど君が不器用であるほど僕は愛しくて その度また君を好きになるの誰かと比べるのはもうやめよう 君は君だよ それ以上も以下もない 一人になりたい時もあるだろう…

  • 声 – AJISAI

    「何となく生きて、死ねればいい」とあなたは言うそれがあまりに哀しくて 僕は涙が出た長い間あなたは真っ黒な世の中にいたから暗闇に目が慣れて余計な物まで見てきたんでしょう もしもこんな僕に出来ることがあればそれはたった一つだけ この声が聞こえてるかい 何度だってあなたの名を呼んでいるよこの長い夜から今連れ出すから 聞こえたなら返事の代わりにさぁ その手を伸ばして 僕も同じように苦しくて辛くてだけどあな…

  • 涙が乾いたら – AJISAI

    悩んで迷ってまた転んで 新しい傷ばかりが増えて不器用なくらい真っ直ぐな君は それでも無理して笑っている泣きたい時に泣ける強さを 弱さだとずっと思っていただけどもう大丈夫 ありのままで思い切り泣いて笑えばいい 歩んできた道その全てが 正しいかなんて分からないけどここが君の選んだ道なら 間違いも正解も無いんだよつまづくことを怖れて だけどつまづく事で初めて倒れ込んだ拍子に見上げた空 その青さに気付ける…

  • 少年と僕と、あなたの唄 – AJISAI

    砂埃巻き上げながら少年は走ってた空高く打ち上げられた真っ白なボールを追ってあと少しで届きそう 思い切ってジャンプしただけどバランスを崩して派手に倒れ込む 客もまばらな野球場 座った僕の隣にはくたびれたスーツのおじさん 野次を飛ばす 行く当てもないまま僕は この場所に迷い込んだ晴れ渡る空の下で ゲームは続いてく フェンス越しに眺めてた さっきのあの少年は目に涙を溜め込んで それでも立ち上がった 僕も…

  • ONE – AJISAI

    あなたにとって一番に大切な物は何ですか? 子供の頃いつも描いてた肖像 だけど全く違う今のこの現状くたびれたスーツに身を包み今日も 靴底減らすだけの人生に嫌悪こんなはずじゃないと自分を責めて全てが嫌いになって それでもせめて笑顔だけは常に絶やさぬように それが愛想笑いと気付かれぬように 夢とか希望とか語るのも恥ずかしくて曇った電車の窓 映った自分に何度も問い掛ける あなたにとって一番に大切な物は何で…

  • ラストレター – AJISAI

    あなたがこの手紙読む頃には、もう外は春でしょう。私は今こうして、最後の言葉を書き綴っています。 隣で眠ったあなたの横顔、眺めてたら笑みが零れます。 あなたを悲しませるのは、きっとこれで最後になるでしょう。できる事ならば、もっと二人で悩んだり、笑い合っていたかった。だけど心は穏やかです。ただあなたの寝息を聞くだけで、生きてるってことは奇跡だと、今になって思うのです。 哀しみに暮れるあなたもいつかきっ…

  • 桜並木 – AJISAI

    雨が上がったら 僕も濡れた瞼を拭いて守れなかった約束のあの場所へ出掛けよう 通い慣れた坂道を自転車で走る 脇で微笑む笠地蔵君にも見せたかった桜並木 どうかまだ散ってないように降り続いた雨は今朝上がって 嘘みたいに青い空君にも見せたかった桜並木 息切らしてペダルを漕ぐ 桜は散ってた 夕べの雨で胸が痛くて だけど僕らもいつか枯れて そして灰になって消えてくだけだとしても… 僕に残された時間どれくらいか…

  • サイハテトレイン – AJISAI

    眠い目こすって 午前4時 始発電車を人影まばらなホームで 僕は待ってる何度も夢に敗れて 裏切られてそしてここへ辿り着いたんだ 疲れた顔のサラリーマン鳴らないケータイひとり寂しく見つめてる華奢な女の子みんなどこへ行くんだろうどこへ帰るんだろうそこに安らげる居場所はあるのかい? 誰のせいでもないのに被害者気取っていたのはきっと自分の弱さを 認めたくないからでも「頑張れ」って言葉より「頑張らなくてもいい…

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