齋藤ひさし

  • 小さな手 – 齋藤ひさし

    いつも君はママを困らせる あんなに駆け回っていつも君はママを喜ばせる 天使のような笑顔でいつも君はママを笑わせる たくさんおしゃべりしていつも君はママを悲しませる 言うことを聞かないで その小さな手が誰かの 手を握るその日までその小さな手は僕らが 握っててあげるからその小さな体が誰かを 抱きしめるその日までその小さな体は僕らが 抱きしめてあげるから いつか君はわかるはずだろう 人生の厳しさをいつか…

  • さよなら – 齋藤ひさし

    神様 お願いです ほんの少し 時を止めてこんな風に 抱きしめ合う ことが出来る 最後の夜 涙は流さないよ 悲しいけど 寂しいけど僕が泣くと 君も泣いて 涙がもう 止まらないよ 幸せのまま お別れしたい 君の願いは 叶わない さよならの言葉だけが 言えないまま君はごめんねって僕に そっと呟く 張り裂けそうになった胸に 君を抱いてあの頃に戻れるなら 時間よ止まれ この手を離したとき それで君は 僕の君…

  • タブー – 齋藤ひさし

    さっきまでついていた ネオンの電球が消えてガラクタの町が見えてくる置いていかれちゃったように光る 看板の中でアイドルが笑顔を振りまく 儲かってますか? 騙されてますか? ずっと夢 見てた大きなステージの上で 大好きな歌が歌えたら何もいらないです 金だけでいいです 消えないで夢も欲望も 解かないで僕の洗脳を楽しいフリをするだけ ため息を吐きながら 生きてることはつらい事 死んでしまえば楽になれるかも…

  • サイコロ – 齋藤ひさし

    考えすぎてたことは 大概 明日は忘れてるほらね、またどうでもいい事だろう つまらない事を頑張って 面白い事を投げ出してほらね また真面目なふりをしてる どうやって生きてたら 正解がもらえんだろうやりたいことは山ほどあるさ 何もしなけりゃ やれないまんまなんだ どこまでいけるか わからない恐くはないってのは嘘だよ 何もかも捨てるのは恐いんだ ここまで来たのは 嘘じゃない目を閉じれば浮かんでくるだろう…

  • ミライ – 齋藤ひさし

    風に乗って 君に届けたい愛の言葉を飾らないで 心 裸になって感じ合おう 答えを求めているのかい? 楽しければいいだろ? 春の花のように 夏の海のように楽しいことがしたい 張り裂けそうな思い秋の空のように 冬の雪のようにうれしいことがしたい 輝くこの世界 夜になって 星が 瞬くような空の下で二人きりで 君と 朝までギュッと抱きしめ合おう 未来に怯えているかい? 僕とならいけるだろ? 君は風のように …

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