鷲尾いさ子

  • 夜の天使 – 鷲尾いさ子

    時々は この私想い出して下さい夜明けの風のようにあなたを つつむわ 私の瞳ならあなたを 探してる死んでもいいほどに愛してしまった そばに来てよ夜の天使たちよ別れがすぐそこに来てると言わないで… TABACOには 炎ドアには 鍵がいつでも一緒だわそれが掟(きまり)なのに すれ違いはじめたふたつの心同(おんな)じひとつの夢は つかの間… そばに来てよ夜の天使たちよ透き通る翼を私にも 貸してよ そばに来…

  • リエゾン – 鷲尾いさ子

    くり返す くり返す 悲しみの後に倖せがやって来るなんて迷信この街のどこかにね あの人がいると噂を聞いたのよ あの日 Partyで 少しずつ海に沈んでく Hotel石畳揺らす 弦の音色(ねいろ)逃れた 場所へともどる 犯罪者恋した場所へともどる 恋人よ 七色に飛び散った アニスのグラス微笑みの破片(かけら)だけ 動き出すのよテラスから見降ろした 黄昏の寺院長い廊下歩く あなたの靴音 少しずつ空が色を…

  • 月が出ていても – 鷲尾いさ子

    見えない 見えないあなたの心探して 探して 探して2人の心 月が出ていても街は こんなに暗いわ夢がきらきらしていても指が届かない…… 見えない 見えないあなたの心探して 探して 探して2人の心 このまま このまま離れてゆくの?どうして どうして どうして愛してるのに 月が出ていても風はこんなに 冷たい嘘は ついてかまわないこんな夜ならば… このまま このまま離れてゆくの?どうして どうして どうし…

  • もう一度メリークリスマス – 鷲尾いさ子

    約束のないままにひじをつく テーブルドアが開(あ)く そのたびにこの胸高鳴るの 今どこにいて何をしているのその瞳には 誰が映るの あなたと 同(おんな)じ ことしてあなたと 同(おんな)じ もの見て心は 渦巻く 吹雪よもう一度 メリークリスマス シャンパンを抜く音が店中 飛び交うほの暗い キャンドルに恋人達 揺れる 今 降り出した 雪よ 教えてせつなさ 明日(あした) 忘れられるの あなたと 同(…

  • 泳ぐひと – 鷲尾いさ子

    愛はどの位 待てばいいのでしょ…砂と岩 混じる丘の上から泳ぐあの人を見ていた真夏が蜃気楼のように 揺れているの 濡れて光る 巻き毛の首すじこの指先 のばしたかった ふいに消えた 夢の続き Ah. Ah.誰に言えば 見せてくれるの 今は カルナバル 終わったむなしさ本当の恋なら2度と こない… くちづけだけ 交わした彼とひと夜さえも すごせずに ただ… ふいに消えた 夢の続き Ah. Ah.誰に言え…

  • そして優しい夜が来る – 鷲尾いさ子

    誰にも Ah 誰にも言わずにいた秘密 今風に吹かれるうちに唇からこぼれそう… 流れる Ah 流れる薄い雲が ざわめいて彼女の顔になれば何も言えない… そして 優しい夜が 2人の肩へ降りて来るひびく潮騒 甘い溜め息 別々の鍵 握りかわすほほえみと ときめき天使は 今夜 許してくれる… 不思議な Ah 不思議ななつかしい 空気の中西と東 混じった音楽がささやくわ 知らない Ah 知らないコトバが 飛び…

  • 愛は眠らない – 鷲尾いさ子

    DA――――――――――――――――――今 空一面に羽根広げて 鳥が飛ぶわ DA―――――――――――――――――― 今はすべて 疑問の箱あなた自身で 開けてねきっと 愛にたどりつくわ迷路の中 抜けて… どんな時も 眠らないわ愛は 眠りはしないそんな愛を 感じたいの永遠(とわ)に 漂っては… DA―――――――――――――――――― そう 愛の不思議に吸い寄せられて 踊ってゆく いつも2人 見つめ…

  • Lies ― いつも昨日のつづき ― – 鷲尾いさ子

    嘘を話す あなたの口唇(くちびる)じっと じっと 見つめていたわどうせ 今日も 明日(あした)も いつも 昨日のつづき 小雨打つ窓 光 淡く夢のつづき ドラマのよう 窓の下で 待っている女(ひと)の青いコートが 風に揺れて私の影 今 見上げた 2人 同じせつなさを胸に抱いているのがわかるみんな みんな 昨日のつづきほほえみは こんな時に 浮かぶものなの 嘘を話す あなたの口唇(くちびる)罪の色で …

  • アポロの背中 – 鷲尾いさ子

    いつのまにか目を見て 話さないね窓に映った うつろな顔 悪い予感シャワーの音で 帰ったことを知って車の音で 出かけること知るだけなの 「髪を切ったのは 何故?緋色(あか)いスカーフなんて はじめてだね…」 あなたのセリフを 一人で創る幻みたいな私出逢った頃へと時よもどって愛しているよと言ってアポロ アポロ アポロの背中に一人言 スタジオからの10分おきの電話おかげで そうよ風邪をひいてしまったじゃ…

  • 終わりの始まり – 鷲尾いさ子

    注ぐワインの色を見ていた夕焼けの赤 混じり合いながらあなたの椅子へと 反射してるの一人ぼっちの部屋は広いわ 瞳閉じれば あの日の波が押し寄せてくる 私の胸までも人魚の涙が ひとつぶ こぼれた言葉を失くして 叶えた夢なの 恋は海の泡いくつも 生まれては潮風 触れた時に生命(いのち)を ささやき終わるの… 不幸になって欲しいと願うそんな私は 愛されはしないわ知っているけど どうにもできないかもめの陽気…

Back to top button