鶴丸国永・大倶利伽羅・梵天丸

辿った先 – 鶴丸国永・大倶利伽羅・梵天丸

ひともじ…
ひともじ…
私のものがたりの
ことはじめ

「…伊達政宗の死から、七十年ほど経った頃。
愛姫(めごひめ)の遺品の中から、あるものが発見された。
それは―…」

…もう一つは
これです

「『京に出立する折に殿からいただいた…御守り』」

「…古い手習いだった」

…殿の心宿る
御守り…

古びた紙の上
綴られた歌や手紙
誰かの 物語

書き留めることで
誰かが受け取ることで
託された思いは…

「確かに、残っている……」

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