高田浩吉
伊豆の佐太郎 – 高田浩吉
故郷見たさに 戻ってくれば
春の伊豆路は 月おぼろ
墨絵ぼかしの 天城を越えて
どこへ帰るか どこへ帰るか
夫婦雁
瞼とじれば 堅気になれと
泣いてすがった 洗髪
幼馴染も あの黒潮も
一度ながれりゃ 一度ながれりゃ
帰りゃせぬ
逢って行こうか 逢わずに行こうか
伊豆の佐太郎 忍び笠
どうせ明日は またながれ旅
はいた草鞋(わらじ)に はいた草鞋(わらじ)に
散る椿
故郷見たさに 戻ってくれば
春の伊豆路は 月おぼろ
墨絵ぼかしの 天城を越えて
どこへ帰るか どこへ帰るか
夫婦雁
瞼とじれば 堅気になれと
泣いてすがった 洗髪
幼馴染も あの黒潮も
一度ながれりゃ 一度ながれりゃ
帰りゃせぬ
逢って行こうか 逢わずに行こうか
伊豆の佐太郎 忍び笠
どうせ明日は またながれ旅
はいた草鞋(わらじ)に はいた草鞋(わらじ)に
散る椿
土手の柳は 風まかせ好きなあの子は 口まかせええしょんがいな ああしょんがいなきりょうよいとて 自惚れなどうせ一度は 散る花よええ風が吹く ああ風が吹くどうせ散
権三と助十 名コンビお江戸は今日も よい天気八丁堀を ふりだしにああホイキタホイキタ ホイホイホイホイキタ助十 合点権三いそげよいそげよ えっさっさおかごはゆき
白鷺は 小首かしげて 水の中わたしと おまえはエー それそれ そじゃないかアア チイチク パアチク 深い仲白鷺の 羽も濡れます 恋ゆえに吉原田圃のエー それそれ