高田みづえ
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シクラメンのかほり – 高田みづえ
真綿色したシクラメンほど清(すが)しいものはない出逢いの時の 君のようですためらいがちに かけた言葉に驚いたように ふりむく君に季節が頬をそめて 過ぎてゆきました うす紅色の シクラメンほどまぶしいものはない恋する時の 君のようです木もれ陽あびた 君を抱けば淋しささえも おきざりにして愛がいつのまにか 歩き始めました 疲れを知らない子供のように時が二人を追い越してゆく呼び戻すことができるなら僕は何…
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どうぞこのまま – 高田みづえ
この確かな 時間だけが今の二人に 与えられた唯一の 証(あか)しなのです ふれあうことの喜びをあなたのぬくもりに感じてそうして 生きているのです くもりガラスを 伝わる雨のしずくのようにただひとすじに ただひとすじにただひたむきに それは ばかげたあこがれか気まぐれな恋だとしても雨は きっと 降り続く くもりガラスを たたく雨の音かぞえながらどうぞこのまま どうぞこのままどうぞやまないで さよなら…
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恋人 – 高田みづえ
あなたの肩に もたれていても時はすぎてく 音もたてず愛の記憶を 残しただけで時は遠くに 消えるの 人は何故に 死んで行くの恋人たちさえも いつか愛し合った 二人のためとわの命だけが 欲しい あなたの腕に 腕をからませ時の流れを とめてみたいそれがかなわぬ 事ならせめてくいない今を 生きるの 人は何故に 死んで行くの恋人たちさえも いつか愛し合った 二人のためとわの命だけが 欲しい 人気の新着歌詞 …
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心もよう – 高田みづえ
さみしさの つれづれに手紙をしたためています あなたに黒いインクがきれいでしょう青いびんせんが悲しいでしょう あなたの笑い顔を不思議なことに今日は覚えていました19才になったお祝いに作った歌も忘れたのに さみしさだけを手紙につめてふるさとにすむあなたに送るあなたにとって見飽きた文字が季節の中で埋もれてしまう 遠くで暮らす事が二人に良くないのはわかっていましたくもりガラスの外は雨私の気持ちは書けませ…
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さよならをするために – 高田みづえ
過ぎた日の 微笑みをみんな 君にあげるゆうべ 枯れてた花が今は 咲いているよ 過ぎた日の 悲しみもみんな 君にあげるあの日 知らない人が今は そばに眠る 温かな 昼下がり通りすぎる 雨に濡れることを 夢に見るよ風に吹かれて 胸に残る想い出とさよならをするために 昇る 朝陽のように今は 君と歩く白い 扉をしめてやさしい 夜を招き 今のあなたに きっと判るはずはないの風に残した過去のさめた 愛の言葉 …
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北へ – 高田みづえ
名もない港に 桃の花は咲けど旅の町には やすらぎはないさお前と別れた むなしさ抱いて俺は明日もまた 北へ流れる お前のやさしさ 酒に浮かべひとり遠い霧笛に あの夜をさがす愛していりゃこそ つれなくしたが今もこの胸で ゆれるほゝえみ 男は振り向き 暗い空を見上げつけた煙草に ふるさとを想う真冬の浜辺に 傷あと埋め夢はあきらめて 北へ流れる 人気の新着歌詞 秋止符 – 高田みづえ 左ききの…
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愛のくらし – 高田みづえ
この両手に 花をかかえてあの日 あなたの部屋をたずねた窓をあけた陽射しの中であなたは笑って迎えた手をつなぎ 頬よせて くり返す愛のくらし花は枯れて 冬が来てもすてきな日々はつづいていた愛を語る言葉よりも 吹きすぎる風の中で求めあうぬくもりが 愛の変らぬしるし 人はいく度も 愛に出会い終わりのない愛を信じたある日気がつく 愛の終わりに人はいく度も泣いた手をつなぎ 頬よせて くり返す愛のくらし花は咲い…
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神田川 – 高田みづえ
貴方はもう忘れたかしら赤いてぬぐい マフラーにして二人で行った 横丁の風呂屋一緒に出ようねって 言ったのに いつも私が待たされた洗い髪が芯まで冷えて小さな石鹸 カタカタ鳴った貴方は私のからだを抱いて冷たいねって 言ったのよ 若かったあの頃 何も恐くなかったただ貴方のやさしさが 恐かった 貴方はもう捨てたのかしら二十四色のクレパス買って貴方が描いた 私の似顔絵うまく描いてねって 言ったのに いつもち…
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花しぐれ – 高田みづえ
雨の街に呼び出されて傘も持たずに飛んできたわたし髪を切りすぎたのまるで男の子みたいよ 水無月の雨の色大粒の真珠なの揺れる私の睫毛の先にも滲む Flower Rain に濡れて吐息の船にのり見知らぬ街 あなたと漂うの 五月雨・春雨・長雨雨にもいろいろあるけど涙は拭くわ あなたが手に抱いた薔薇も雨に打たれてしおれてる花の命 短いのをきっとあなたは知らないの 水無月の雨の色くち紅の褪せぬ間にそっと乙女よ…
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硝子坂 – 高田みづえ
悲しいのでしょうと 夢の中見知らぬ人の問いかけに声もだせずに うなずいてそれは あなたがやっぱり 好きだから いじわるな あなたはいつでも 坂の上から手招きだけを くりかえす私の前には 硝子坂きらきら光る 硝子坂 行けるのでしょうかと 夢の中見知らぬ人に訪ねては涙こぼして 横向いてそれも あなたがやっぱり 好きだから いじわるな あなたはいつでも 坂の上から手招きだけを くりかえす私の前には 硝子…